著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
13日のビットコイン(BTC)対円は小幅反発。ドージコイン(DOGE)相場の上昇もあり、東京時間に弱々しくも戻りを試したBTCだったが、米証券取引委員会(SEC)がBinance USDを巡り発行体のパクソスを提訴する可能性が浮上する中、上値は限定的だった。そんな渦中のパクソスは、その後、NY金融サービス局(NYDFS)からの命令でBUSDの発行停止を発表。すると、バイナンスコイン(BNB)を筆頭に売りが広がり、BTCも反落し、一時は284万円まで押した。一方、ドル建てで昨年11月高値周辺となる同水準で相場は反発すると、米株の戻りも追い風となり下げ幅を縮小、今朝方にはプラス圏を回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成