著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
11月の米消費者物価指数(CPI)と米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、先週の米11月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回り、週明けからビットコイン(BTC)対円は上値を重くし、230万円台中盤から下落。米司法省がマネロンの容疑でバイナンスとCEOのCZに対して刑事告訴を検討しているとの報道も相場の重石となり、相場は231万円周辺まで押した。一方、対ドルで16,900ドル周辺となる同水準で相場は下げ止まると、バイナンスのCZが報道に対する反論をツイートし、相場は徐々に下げ幅を縮小。先週は強く押した米主要3指数がこの日は戻りを試すと、BTCは連れ高で下げ幅を完全に奪回し、236万円台を回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成