著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日のビットコイン(BTC)対円相場は3.59万円安(- 6.18%)と反落。終値は30万円超安を記録した12日の終値水準(52.4万円)を上回り54.6万円に着地し、米CoinbaseのBTC対ドルは心理的節目の5000ドルを維持した。この日の相場は朝方、米連邦準備理事会(FRB)の政策金利の1%緊急利下げに上に往って来いで反応し、東京時間から欧州時間序盤にかけては下値を模索する展開となった。一方、相場が51万円にタッチすると押し目買いが入り反発。NY市場開始直後にS&P500指数が7%以上の下落率を記録しサーキットブレーカーが発動されるなど、FRBの緊急利下げに市場が動揺し、BTCも一時荒い値動きとなったが、やはり一定の安値拾い需要はあり、日付をまたぐと相場は57万円まで戻した。その後は、欧州連合(EU)がEU域外からの渡航制限を発表し、米株価指数が安値を更に広げる中、BTC相場も戻り売りに上値を抑えられる展開となったが、53万円台はなんとか死守し、対ドルでは5000ドルを僅かに上回った。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。