著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
4月第3週(4月13日〜19日)のビットコイン(BTC)対円相場は1.83万円(+ 2.44%)高くなり、週足終値は対ドルで7000ドル水準となる75.3万円の上抜けに成功し76.9万円と、3週続伸した。ビットコインキャッシュ(BCC)とビットコインSV(BSV)半減期後のハッシュレート急低下が嫌気され、先週のBTC相場は週明けから週央にかけ上値の重い展開が続き、75万円周辺から一時は節目の70万円まで安値を広げた。一方、この間にBCCとBSVのハッシュレートは下げ止まり、BTCのハッシュレートは順調な戻りを記録するなどファンダメンタルズが好転しはじめると、相場は短期の下降チャネル下限から勢いよく反発し、16日には同チャネルの上方ブレイクに成功。対ドルでは心理的節目の7000ドルも上抜け、18日には一時7300ドル(≒78.6万円)にタッチした。18日の上昇で相場は前年終値の77.9万円の上抜けにも成功したが、翌19日には利食い売りに押され再び同水準を割り込んだ。下降チャネルの上方ブレイクにより上昇モメンタムが続くかと思われたが、薄商いとなりやすい週末では買いが続かなかった。