米国に拠点を置く仮想通貨取引所バイナンスUSは1日、規制当局による執行を警戒しAMPトークンを上場廃止にすると明らかにした。
バイナンスUSは、米証券取引委員会(SEC)がAMPが証券に該当するという言及を受けて、8月15日にAMPの入金を停止し、AMP/USD取引ペアを削除すると述べた。SECは7月、元コインベースのプロダクトマネージャーと2人の個人がインサイダー取引を行なった銘柄のうち、AMPと他の8つの仮想通貨はSECの管轄下にある「仮想通貨証券」であると主張する訴状を提出した。
「我々は、いくつかの状況では、アセットの上場廃止は、過度のリスクから私たちのコミュニティを保護するのが最善であると信じている」とバイナンスUSは主張。「我々は急速に発展する業界で活動しており、我々の上場と上場廃止のプロセスは、市場や規制の進展に対応できるように設計されている」
Important notice from #BinanceUS regarding Amp (AMP)
— Binance.US (@BinanceUS) August 1, 2022
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バイナンスUSによると、SECの訴状で言及された9つのトークンのうち、AMPは同取引所で取引可能な唯一のトークンだ。バイナンスUSは、AMPの取引は「将来のある時点で再開される可能性がある」と付け加えたが、その日付は示さなかった。AMPの他には、Powerledger(POWR)、Kromatika(KROM)、DFX Finance(DFX)、Rally(RLY)、Rari Governance Token(RGT)、DerivaDAO(DDX)、LCX、XYO。
SECのケースに対して、米国商品先物取引委員会(CFTC)のコミッショナーであるキャロライン・ファム氏は、「SECの申し立ては、この1つのケースを越えて広範な影響を及ぼす可能性があり、規制当局が協力することがいかに重要かつ緊急であるかを強調している」と述べた。