バイナンスUSのユーザーはアンストッパブル・ドメインズとの新たな提携を通じて、Web3エコシステム全体のデジタルアイデンティティとして機能する分散型ドメインを設定することができるようになる。

この新しい提供により、ユーザーは「.BinanceUS」ドメインを生成できるようになり、バイナンスUSアプリ内で仮想通貨のウォレットを購入・販売・転送する際に、簡単に理解できる名前を提供する。これらのユニークなドメインは、互換性のあるWeb3サービス、アプリケーション、プラットフォーム全体でデジタルアイデンティティとして機能する。

バイナンスUSとアンストッパブル・ドメインズは4月26日にサービスを発表し、5月に開始予定である。バイナンスUSドメインはポリゴン・ブロックチェーン上に生成され、ガス手数料や更新費用なしで分散型ドメインを生成できる。

この提携により、アンストッパブル・ドメインズのユーザーは、バイナンスUSを使用して、.crypto、.nft、.xといったドメインなどのアンストッパブル・ドメインズのアドレスへの仮想通貨を引き出すことができる。

バイナンスUSのビジネスディベロップメント副社長であるナンディニ・マヘシュワリ氏の声明では、アンストッパブルおよびポリゴンとの提携におけるデジタルアイデンティティの提供を重要な要素として強調した。

「バイナンスUSの使命の中心にあるのは、Web3へのアクセスを増やしながら、顧客に対して安全かつ安心なエコシステムを維持することである」

すべての.BinanceUSドメインの保管は、アンストッパブル・ドメインズが担当し、バイナンスUSアプリを通じてのみ生成できる。

分散型ドメインサービスプロバイダーは、過去1年間でWeb3、ブロックチェーン、仮想通貨企業といくつかの提携を結んでいる。これには、Web3ドメインの「.polygon」を生成できるようにするポリゴンとの提携も含まれる。また、アンストッパブルは11月に、1インチ・ネットワークの分散型金融(DeFi)ユーザーがWeb3ドメインアドレスに仮想通貨を送信できるようなアプローチを提供した

アンストッパブル・ドメインズとイーサリアム・ネーム・サービス(ENS)は、2022年と2023年を通じて、Web3サービスへの需要が増加する中、急速にユーザー数が増加している。米国の仮想通貨取引所コインベースは2022年9月に分散型ドメイン名のパートナーとして選ばれ、ユーザーに無料の.cb.idユーザーネーム(例:「cointelegraph.cb.id」)を提供し、英数字の仮想通貨ウォレットアドレスを置き換えた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン