仮想通貨取引所バイナンスの現物取引市場のマーケットシェアが、2023年後半に40%まで低下した。1年前は62%だった。
ブロックチェーン分析会社0xScopeの11月6日のレポートによると、バイナンスは過去12ヶ月間でマーケットシェアの三分の一を失った。「バイナンスの現物取引量は昨年顕著に減少している。上場戦略が原因だろう」と研究者は指摘した。
「人気の高いコインは、バイナンスに上場した直後に価格が下落する傾向にある」。
一方、韓国の仮想通貨取引所アップビットは最も顕著な増加を見せ、同じ期間にその現物のマーケットシェアを5%から15.3%に伸ばした。
現物取引だけでなく、デリバティブ取引を含む全仮想通貨取引量を考慮すると、2023年10月時点のバイナンスのマーケットシェアは51.2%。これに続くのはOKX(13.4%)、バイビット(9.6%)、ビットゲット(7.0%)、MEXCグローバル(6.9%)だった。
2022年10月には全体のマーケットシェアが54.6%だったことを引用し、「依然としてリードしているものの、バイナンスはOKXや他の取引所との差が縮まっている」と指摘した。
この期間、バイビット、ビットゲット、MEXCが「セカンドティア」として成長し、バイナンスやOKXに次ぐマーケットシェアの合計42.3%を占めている。「徐々に後退しているフォビは、クーコイン、ゲートなどとともにサードティアを形成している」という。
ウェブサイトのトラフィックやソーシャルメディアのフォロワー数は取引所の市場パフォーマンスと「ほとんどまたは全く相関がない」としながらも、0xScopeチームはバイナンスのTwitterフォロワー数の占有率が、基礎値の全体的な増加にもかかわらず過去1年で5%減少したことを発見した。同時に、OKXはフォロワー数を200%以上増やした。