仮想通貨取引所バイナンスは、数ヶ月前に法定通貨パートナーであるペイセーフによるサポートが停止した後、ユーロの入出金を処理する新たなパートナーを採用したと発表した。

10月19日、バイナンスはユーロの支払い、入出金のための新たな法定通貨パートナーとの契約を締結したと発表した。この動きは、バイナンスが9月にペイセーフのサポートを失った後、新たな決済パートナーを探すことを余儀なくされていた。バイナンスによれば、ユーザーがすでに「新たな規制され、認可された法定通貨パートナー」によって提供される新サービスに移行し始めているというた。ただし、どの企業と提携したのかは明らかにしていない。

新たなパートナーによって提供される法定通貨サービスには、オープンバンキングとSEPA/SEPAインスタントを通じたユーロの入出金が含まれる。ユーザーはまた、SEPA(シングルユーロ決済エリア)、銀行カード、法定通貨残高を使用して仮想通貨を購入・売却し、ユーロのペアを現物取引することもできる。

9月末、バイナンスはヨーロッパのユーザーに対して、10月末までにユーロをテザー(USDT)に換えるよう呼びかけたが、最新の発表ではそれが必要ないことを示唆している。

しかし、発表後も一部のユーザーからはユーロの入金に問題があるとの報告があった一方、他のユーザーは英ポンドについての法定通貨パートナーについて質問している

ペイセーフは、バイナンスとのパートナーシップに対するイギリスの金融規制当局からの懸念を受けて、5月に英ポンドでの取引を停止した。バイナンスはまだ英国の取引所での法定通貨パートナーシップを確保しておらず、イギリスのユーザーは依然として英ポンドを入金することができない。コインテレグラフはバイナンスに詳細を問い合わせたが、直ちに回答は得られなかった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン