ナイジェリア為替業協会(ABCON)はナイジェリア政府に対して、仮想通貨取引所バイナンスの活動を国内で禁止するよう要請している。

ABCONは、中央銀行からライセンスを取得した為替業者を統括する自主規制団体だ。この要請は、バイナンスの存在が為替市場の圧力を増大させる主要な要因として同協会が認識したことを受けてのものだ。

地元のニュースメディアであるナイラメトリクスによると、ABCONのアミヌ・グワデベ会長は8月8日のラゴスでのインタビューで、このような要請を政府に行ったという。グワデベ会長は、バイナンスが投資家や輸出業者の窓口および並行市場の中心としての地位を確立しており、そのプラットフォームが1秒ごとに120万の取引を記録する驚異的な流動性を持つことを強調した。彼は、これが競争的な課題であり、解決策はバイナンスを禁止し、自国の流動性を強化することにあると語った。

報道によると、ABCONの会長は、ナイジェリアの外国為替市場の現状について、肯定的な見通しから否定的なものへと変化していると指摘した。グワデベ会長は、市場の悲観的なセンチメントが市民の信頼を低下させる可能性があると強調した。

ナイジェリアは、自国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を推進しつつ、仮想通貨セクターに対して警戒的な姿勢を取っている。7月には、CBDCシステムを近距離通信技術でアップグレードし、非接触型決済を可能にした

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン