大手仮想通貨取引所バイナンスが、バイナンスUSの口座からCEOのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)が経営する取引会社に約4億ドルの資金を移動させたことがわかった。
2月16日のロイター通信の報道によると、バイナンスの銀行記録と社内メッセージの調査により、2021年に4億ドル以上がバイナンスUSが管理する口座から取引会社メリット・ピーク(Merit Peak)に送られたことが判明したという。米証券取引委員会は2022年2月、バイナンスUSと同取引会社の潜在的なつながりについて調査を開始したと報じられている。
ロイター通信によると、バイナンスUSの広報担当者は、メリット・ピークは「バイナンスUSのプラットフォームで取引も何らかのサービスも提供していない」、「銀行口座にアクセスできるのは取引所の従業員のみ」と述べたという。資金はバイナンスUSがBAM Trading Servicesとしてシルバーゲート銀行で保管していた。
この報道は、バイナンスが 「仮想通貨エコシステムにおける信頼の構築」と題したブログ記事を発表し、その中で取引所は顧客資産を「顧客が明確に許可した方法でのみ使用されるべきである」と述べている中で報じられた。バイナンスは、2022年6月のロイターの同様の報道で、同取引所が数十億ドル相当のマネーロンダリングを促進したと主張したことに対し、報道機関が偽情報を流していると反発している。
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— CZ Binance (@cz_binance) February 16, 2023
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