仮想通貨取引所バイナンスは、9月8日にモロッコで発生した大地震の被災者支援として、数百万ドル相当のBNBを寄付することを約束した。この地震では、モロッコ第4の都市マラケシュだけで少なくとも2000人の死者を出すなど、大きな被害をもたらした。

9月11日の発表によると、バイナンスは被災地に住むユーザーに対して最大300万ドル相当のBNBをエアドロップする予定だ。この地震はマグニチュード7とされ、大地震に分類される。

バイナンスの創業者兼CEOであるジャオ・チャンポン氏は、この地震を「モロッコの人々にとって壊滅的」と言い、同国に心からの哀悼の意を表した

「私たちの心はモロッコの人々と共にあります。バイナンスはモロッコのユーザーに対して300万ドル相当のBNBを寄付します。困難な時期にユーザーを支えます」とジャオ氏はツイッターで投稿した。

ジャオ氏はまた、この地震による影響を受けなかったユーザーに対して、最も必要としている人々に資金を分配するよう呼びかけた。「地震による影響を受けていないモロッコのユーザーがこれらの寄付を受け取った場合、最も必要としている人々に資金を渡してほしい」とジャオ氏は述べた。

バイナンスは、災害前に完了した住所証明プロトコルを使用して地域内のユーザーを特定するという。最も影響を受けた地域であるマラケシュ-サフィ地方のユーザーには、BNBで100ドル相当が直接バイナンスのアカウントに送られる。

マラケシュ-サフィ地方以外のモロッコのユーザーに対しては、バイナンスは各々にBNBで10ドルをエアドロップする計画だ。同社は、国内に住む約7万人のバイナンスユーザーが何らかの援助を受け取ると予想している。

また追加の援助のための公開ウォレットアドレスを作成し、BNB、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)、テザー(USDT)、バイナンスUSDC(BUSD)での寄付を受け付けている。

今年3月、バイナンスはトルコ-シリア国境地域で発生した激しい地震の被災者に対する支援策として、同様にBNBトークンでのエアドロップを行った

仮想通貨は、災害の被害者に援助を提供する手段やチャリティー活動の手段としてますます利用されている。トルコ-シリア地震の後、バイナンス、ザ・サンドボックス、ビットゲット、テザー、Gate.ioなど、Web3領域の多くの主要プレーヤーが仮想通貨を被災地域に援助を送る手段として利用した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン