著名投資家のレイ・ダリオ氏は、現金を 「最悪の投資」と批判する一方、仮想通貨に感銘を受けていると、肯定的な感想を述べた。

17日に行われたヤフーファイナンスとのインタビューで、ブリッジウォーター・アソシエイツの創設者であるダリオ氏は、過去10年間、ビットコインがハッキングされずに続いたことは「印象的」だと思うと述べた。

「過去10~11年間、そのプログラミングが持ちこたえたことは印象的だ。ハッキングされていないし、普及率も高い」

また、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)の保有量について聞かれたダリオ氏は、「多くは保有していない」と回答した。「私は分散投資を非常に重視しており、ポートフォリオのごく一部だ」とした。

2020年当時、レイ・ダリオ氏は仮想通貨のボラティリティと買い手保護の欠如からビットコインに対して批判的な態度をとっていた。ビットコインは 「価値の保存手段として適していない」とも言及した。しかし、2021年の初めに、ビットコインに対して180度態度を変え、ビットコインを「偉大な発明」と呼んだ。

ダリオ氏が2021年1月に発表したエッセイの中で、彼は仮想通貨の擁護者と敵対者の両方が異なる角度から同じものを見ていることに言及。ビットコインには長所と短所があることを理解していると述べた。

ダリオ氏は仮想通貨を「現金の価値が実質的に減価している環境における代替貨幣として」見ていると言及。彼は以前のインタビューで言ったように、彼は「現金はゴミ」と考えているという。

"ほとんどの投資家が最も安全な投資先だと思っている現金は、最悪の投資先だ"

3月25日、ダリオ氏は、ある状況下で金が非合法化されたように、ビットコインも非合法化される可能性があると述べている。彼は、1930年代の金禁止令を例に挙げ、これはビットコインにも起こりうることだと述べた。その時代、政府は金が法定通貨と競合することを望まなかった。「制御不能」になる可能性があったからだ、とダリオ氏は指摘した。