11日の仮想通貨(暗号資産)ビットコインは10日の急落が落ち着き、8700ドル台で推移している。

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(出典:Coin360 5月11日午前11時20分)

シカゴ・マーカンタイル取引所のビットコイン先物で先週末の終値が10085ドルだったのに対し、今日の始値が8820となり、1265ドルのギャップ(窓)が生まれた。このギャップは3月の新型コロナ時に発生した900ドルを上回り、今年最大のギャップとなった。

今回の急落は「芸術品」|前半減期と比べ強気指標

CMEで発生したギャップはこれまでほとんどの確率で差額を埋めるように市場が動くため、今後数日中にも1万ドル近くまで回復する可能性がある。

今回の下落については、3月の暴落前のサポートを維持したことで、「芸術品」と称えるコメントが出ており、一部の仮想通貨アナリストもこれから下落するのではなく、「まもなく」9000ドル以上に戻るという指摘も出ている

さらにビットコインについては強気との指標も指摘されている。

グラスノードのラファエル・シュルツ・クラフト氏は半減期が迫った現在、ビットコインのファンダメンタルズが「これまで以上に強い」と主張。前回の半減期と比較し、今回の半減期には例えば以下のような強気指標が見られるとしている。

  • 1日の新規アドレス数:68%増加
  • 1日の平均トランザクション(米ドルベース)700%増加
  • ハッシュレート:6837%

半減期比較

(出典:Rafael Schultze-Kraft「前回半減期との比較」)

シュルツ・クラフト氏は「ネットワークのファンダメンタルズは十分な説得力を持っている。長期的にビットコインは強気だ」と説明した。