大手監査法人EY、ブロックチェーン基盤のヨーロッパワインのeコマースプラットフォーム開発に協力

ブロックチェーンワインは、アジア圏の消費者向けに開発したブロックチェーン基盤のeコマースプラットフォーム「タトゥー(TATTOO)・ワイン・プラットフォーム」を発表した。世界4大監査法人の1つ、アーンスト・アンド・ヤング(EY)によるブロックチェーン技術「オプスチェーン(OpsChain)」を基に開発したという。EYが、5月23日付けプレスリリースで明らかにした

プレスリリースによると、タトゥーという名称は、トレーサビリティ(Traceability)、信頼性(Authenticity)、透明性(Transparency)、取引(trade)、起源(Origin)、評価(Opinion)といった英単語の頭文字にちなんだもの。中国、日本、韓国、タイ、シンガポールなどの消費者を対象に開発された。今後フランス、イタリア、スペイン、オーストラリアを含む5000以上のブランドのワインを扱う予定という。

タトゥーは、ホテルやレストラン、また消費者にワインを直接販売するためのeコマース機能を搭載。投資目的のワイン売買向けに、顧客間で取引できるスマートコントラクトも備える。

またタトゥーにより、生産者、卸業者、流通業者、保険業者を含む関係企業のために、物流と販売の目的でワインをトークン化したエコシステムを作成し、品質と流通管理に取り組む。

このトークンは、「ワインの売買、出荷スケジュールと流通経路の追跡、倉庫保管と配達の監視、ワイン集荷の保険補償の手配と追跡」に利用されるそうだ。

タトゥーのトレーサビリティ機能では、ワインのボトルごとに真贋や流通経路を確認可能という。各ボトルは固有のQRコードで「入れ墨」が施され、QRコードをスキャンすることでブドウ畑(生産地)の名称や場所、肥料の種類、流通履歴などの詳細を確認できるようにする。

EYのオプスチェーンは、2018年秋に開発された企業向けブロックチェーン。内容を明らかにせずに取引の正当性を検証する仕組み「ゼロ知識証明(ZKP)」を採用し、仮想通貨イーサリアム(ETH)のパブリックネットワーク上で安全にプライベートな取引を行う。

またEYは、タトゥーにおいてサプライチェーン管理、注文在庫そのほかに、代替不可能(ノンファンジブル)のデジタルアセットを扱えるETHのERC-721規格を採用した点を指摘。さらにオプスチェーンの資産追跡モジュールにより、これまでにさまざまな顧客に向け1100万本を超えるワインのトークン化を行ったという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版