ブラジルのデジタルバンクであるヌーバンク(Nubank)は8日、「投資の神様」とされるウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイから5億ドル調達したことを発表した。
発表によると、調達金額はコロンビアで開始した海外事業の拡大に充てられるほか、大手テック企業から人材を引き抜くために用いられる。Nubankは支店を持たないネット銀行で、ブラジルやメキシコ、コロンビアで4000万人以上の顧客を抱えている。
同行のデビット・ベレスCEOは今回の資金調達について「ラテンアメリカでの金融サービスにおけるアクセスの民主化」に貢献するものと述べた。同氏によると、ラテンアメリカでは銀行口座を保有しているのは人口の半分で、クレジットカードを利用している人は21%だという。
バフェット氏はこれまで、ビットコインやアルトコインについて「基本的に価値はない」と述べ、自身が保有することを否定している。5月にあった株主総会では副会長のチャーリー・マンガー氏が仮想通貨について「誘拐犯や恐喝犯にとって有益なもの」と非難した。
一方で、バークシャー・ハサウェイは今回の投資のように、テック関連企業への投資を増やしている。昨年にはスノーフレークに投資した。3月31日時点では数十億相当のアップル株とアマゾン株を保有している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン