米仮想通貨(暗号資産)ファンド、モルガンクリークキャピタルの創業者兼CEOのマーク・ユスコ氏は、5日後に迫ったビットコイン(BTC)の半減期に過度な期待を持たないようにと投資家に警鐘を鳴らしている。

最新のインタビューの中で、ユスコ氏はビットコインが半減期を迎えた瞬間に「魔法のように」価格が上昇することはないと指摘。実際には「噂で買ってニュースで売る」投機家による売りで、半減期直後には価格は下落するだろうと予測する。

「失望することになるだろう。過去の半減期でも半減期直線に価格が魔法のように急騰するとの期待があったがそんなことは起こらなかった。…実際には半減期後には価格が下落することになるだろう。半減期パーティの後での二日酔いのようになる」

半減期後18ヶ月で過去最高値に

ただユスコ氏は、ビットコインの未来には強気だ。ビットコインのネットワークは拡大しており、BTCを保有する人々は増えている。「長期的なビットコインのファンダメンタルズは力強いものだ」と、ユスコ氏は断言する。

半減期後には、ビットコインはゆっくりとしたペースだが着実に上昇していき、12~18ヶ月後には過去最高値を更新すると、ユスコ氏は予測している。

さらに2021年には「よりエキサイティングになる」とユスコ氏は語り、21年末までにビットコインは10万ドルに上昇すると述べている。ユスコ氏は従来の主張に従い、ネットワークの価値が利用者の数の2乗に比例する「メトカーフの法則」をもとに強気予想を展開した。

デジタルゴールドであるビットコインが金と同じ時価総額まで成長するならば、40万ドルや50万ドルになる可能性もあるとも主張した。ただそうなるまでにはさらに10年くらい掛かるだろうと語った。