データの真正性を自動で証明する機能を備えたブロックチェーンベースのストレージシステムの特許を、バンク・オブ・アメリカが申請していたことが分かった。米国特許商標局が12日に明らかにした。

 2016年10月に最初に提出された特許申請書によると、発明はサービスの利用者がサービス提供者に対し、特定の情報へのアクセス権限を与え、データの真正性を証明することのできるブロックチェーンベースのシステムと説明している。データの移動と追跡に関する問題について、プライベートブロックチェーンの暗号鍵によって、この問題が解決できる可能性があるという。

「プライベートブロックチェーンを利用して、さまざまな形式の記録を保存し、サービス提供者に送る。個人や企業は、サービス提供者に関連するあらゆる記録をブロックチェーン上に安全に保管する。さらにサービス提供者に対し、指定した情報へのアクセス権限を与える。たとえば、医療提供者はブロックチェーン上の医療記録にのみアクセスできる、といった形である」

 また、ファイルのメールへの添付やサービス提供者のサーバーを通じたアップロードなど、記録の共有や保管に用いられる従来の電子的方法の欠点を指摘している。記録の真正性を証明するために、あらかじめ組み込まれたメカニズムがないことから、データ改ざんに弱いと述べている。