今年6月に開催されたICOにおいてたった3時間で約170億円を調達したバンコール(Bancor)が、同プラットフォームの最新状況を発表した。発表にはバンコール・ブロックチェーンプロトコルの採用についてや、トークン取引の統計などが含まれた。

 誰でも流動性の心配なく仮想通貨を発行できるプラットフォームとされるバンコールは鳴り物入りでスタート。スカイプ、ツイッター、テスラ等米IT大手への投資で有名な米ベンチャー投資家のティム・ドレイパー氏がアドバイザーに就任するなど、注目されている。

 発表によると、これまでに9つの異なったトークンがバンコール上で発行され、メタマスク、ミスト、パリティ等のイーサリアムクライアントが対応。また、これまでに50以上のパートナーがバンコールのプラットフォームを採用しており、バンコールのトークンであるBNTの取引量も563億円となった。

 大規模なICOとしてはTezosが有名だが内紛問題で集団訴訟をうけており、仮想通貨による資金調達後の運営などを懸念する声が増えている。今回の発表は発行されたトークンの流動性や、対応クライアントなどについて明らかにしており、ユーザーの懸念を打ち消すかたちになった。