デジタル資産プラットフォームのBakktは、B2Bテクノロジーソリューションに資源を集中させる計画を発表した。同社は、ユーザーがデジタル資産をさまざまな方法で活用できるように設計された消費者向けアプリを、まもなく終了させるとしている。2021年3月にローンチされたこのアプリは、仮想通貨、ポイント、ギフトカードなど、さまざまなデジタル資産をまとめたユーザーフレンドリーな体験を提供していた。
消費者向けアプリの廃止にもかかわらず、現在のBakktアプリのユーザーは、すべてのデバイスで利用可能な新しいWebベースのプラットフォームを通じて、保有する仮想通貨と現金にアクセスすることができる。Bakktによると、ユーザーは引き続き仮想通貨の残高を確認し、税務上の取引報告書を入手することができるという。同アプリは3月16日に運用を終了する予定だ。
Bakktの社長兼CEOであるギャビン・マイケル氏は、「アプリの廃止は、パートナーやクライアントが持つ顧客との関係を確実にサポートする」と、最高のソリューションを提供する同社の姿勢を強調した。さらに、同社は、迅速な拡張が可能な位置づけにあるコアソリューションに投資を集中させると付け加えた。
Bakktは、安全でコンプライアンスに準拠したプラットフォーム上でSaaSおよびAPIソリューションを通じて、顧客に仮想通貨とロイヤルティの体験を提供するビジネスを継続することを目指している。
11月、BakktがApex Cryptoを2億ドルの価格で買収することに合意した。Apex Cryptoは仮想通貨取引用のプラットフォームで、30以上のフィンテック・パートナーを通じて500万人以上の顧客にサービスを提供している。Apex CryptoのBakktへの統合により、仮想通貨企業の提供サービスが強化され、フィンテック企業、取引プラットフォーム、ネオバンクを通じてより多くの利用者にリーチする狙いだ。