スロースタートとなったバックトのビットコイン先物だが、COO(最高執行責任者)のアダム・ホワイト氏は前向きだ。

23日のCNNのインタビューに対してホワイト氏は、バックトのビットコイン先物契約は価格発見(Price Discovery)につながるとし、例えば来年5月に推定されているビットコイン半減期の価格を予測できる可能性もあると述べた。

「月ごとの契約を見れば次の12ヶ月の価格も予測できるということか?」という質問に対して、ホワイト氏は「その通りだ」と答え、次のように続けた。

トレーダーは、今後の価格カーブを予想するようになるだろう。ビットコインの価格は今後どうなるかをね。これは投機家にとってだけでなく、ビットコインに頼るビジネスにとっても重要だ。例えば、マイナーはリスクヘッジのためにその価格を参考にできる」

同氏は、他の取引所と異なりバックトの「価格発見」は自身のエコシステム内ですべて行われることになるため、価格操作などの懸念にも対処できると付け加えた。

また、「もし12ヶ月後の価格予測を行えるなら、半減期の価格予測もできるはずか?」という質問に対しては、「可能性はある」と回答。「供給が減少する一方で需要が同じであれば価格が上がる」とし、「半減期のようなイベントを通してビットコインの適性価格がいくらになるかビジネスに示唆することは、ビットコイン先物の重要な特徴だ」と話した。

ビットコインのブロックを作成するマイナーに対する報酬は、21万ブロックごとに半減される。1ブロックあたり報酬50BTCで開始し、これまで2回半減が行われた。現在の報酬は12.5BTCで、報酬が6.25BTCになる次の半減期は、2020年の5月15日と推定されている

半減期がビットコイン価格に影響を与えるのは幻想だという見方も出ている

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版