リスティング広告サイト、バックページのカール・フェラーCEOは、アリゾナ州連邦裁判所で行われた司法取引で、一部を仮想通貨によって行った3件のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したことを認めた。同裁判所が12日に公開した。

 フェラー氏は、バックページのサイトの広告の大半が売春業であることに気づきながら、共謀してその事実を隠蔽したこと、バックページのサイトの5億ドル(約536億円)に上ると見られる収入を、一見関連のない銀行口座と、仮想通貨交換業者(コインベース、ゴーコイン、パクスフル、クラーケン、クリプトキャピタルなど)を通して洗浄したことを認めた。フェラー氏はテキサス州では資金洗浄を、カリフォルニア州では共謀罪と資金洗浄の罪を犯したと認めた。

 世界30カ国以上の司法当局が、違法行為における仮想通貨の使用を調査している。今年に入ってからもこれまでに、国際通貨基金(IMF)専務理事が、国際的なフレームワークの中で反マネーロンダリング戦略を立てることの必要性を強調した。