カナダの大手投資銀行であるカナコード・ジェニュイティは、5日のレポートの中で米国証券取引委員会(SEC)によるビットコインETF(上場投資信託)の承認は来年までないという見方を示した。SECが7日にCboe への上場を求めていたビットコイン上場投資信託(ETF)の決定を9月30日まで延期すると発表したが、カナコードの見立てが正しければ仮想通貨相場の停滞感が長引くかもしれない。

「ブロックチェーンとデジタル資産」と題された報告書でカナコードは、「ビットコインETFは実現しそうだ。しかし、それは2019年のイベントになりそうだ」と予想した。

「Cboe への上場を求めていたビットコイン上場投資信託(ETF)は、多くの人々に承認される可能性の高い有力候補とみられており、早ければ今月中にも決定されるとされているが、SECは決定を延期するだろう。その場合は、2019年の3月までかかるかもしれない」

 CCNによると、SECは歴史的に新興の資産やコモディティに対して慎重姿勢を見せていて、ウィンクルボス兄弟によるビットコインETFを去年と今年に拒否した時も、内部での議論の進捗状況に関わらず、最後の締め切りまで公表しなかったと指摘している。

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