「サトシ・ナカモト」と名乗るマイナーが、ビットコインキャッシュのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートの「4割ほど」を獲得し「51%攻撃の懸念」が高まっていると複数のメディアが報じた。ビットコインキャッシュは高騰している。

このマイナーの正体は明らかになっていないが、新しく作ったブロックに「サトシ・ナカモト」と書き込んでいる。

執筆時点(5月1日午前10時50分)では、57分前にブロックを生成した。

CCNビットコイン・エクスチェンジ・ガイドなど各メディアは、「サトシ・ナカモト」が40%近くのハッシュレートを獲得したと報道。コインダンスのデータを参照し、Bitcoin.comなど大手マイニングプール以外の「その他のマイニングプール」欄を指していると見られる。

50%以上のハッシュレート持てば、このマイナーがネットワークをコントロールする、いやゆる51%攻撃が可能になる。その場合、二重支払いなどの恐れが出て来る。

先日、SBIバーチャルカレンシーズはビットコインキャッシュの上場廃止を決定。理由の1つに、51%攻撃の可能性をあげていた。

一方、ビットコインキャッシュ(BCH)の価格は、執筆時点までの過去24時間で13%以上も上昇している。

(出典:TradingView「ビットコインキャッシュ/米ドル(1日)」)