ウォ―ル街のアナリストであるゲイリー・ブラック氏は、テスラがビットコイン(BTC)を売却して自社株買いをすべきだと提案し、ツイッター上で議論を呼んだ。

テスラが15億ドルを費やしてBTCを購入したというニュースが2月8日に報じられて以降、テスラ株の価格は863.42ドルから621.44ドルまで28%下落している。

マイクロストラテジーの株価は、短期的にさらに悪化している。ビットコイン強気派のマイケル・セイラー氏が率いるマイクロストラテジーは、3月3日に1500万ドル分のBTC購入を完了したばかりだ。株価は2月9日に記録した過去最高の1315ドルから50%下落している。

テスラ株の問題は、多くの容易が原因であると考えられている。2月はじめ、テスラは消費者からの苦情をを受けた後、中国政府から品質管理問題で避難されたと報じられている。株式市場全体もボラティリティが高くなっており、S&P500は過去30日間で4.1%下落している。

しかし、数十年の経験を持つアナリストのゲイリー・ブラック氏のツイートは、テスラの15億ドルのビットコイン購入が投資家に利益をもたらしたかどうかの議論を引き起こした。

ツイッターユーザーの”Techgnostik”は、テスラに「株を買い戻して欲しくない」という。「彼らには成長に投資し、BTCポジションでさらに10億ドル稼ぐことを望んでいる」と書いている。

ブラック氏はこれに対して、テスラが「余剰資金で」BTCを購入するよりも自社株買いをした方が機関投資家に好まれるだろうと主張している

ツイッターユーザーの一部は、自社株買いがより適切な資金の使い道という意見に同意しているが、ほかのユーザーはビットコイン購入に使われた資金は現金準備の8%に過ぎないに関わらず、注目され過ぎであると指摘している

ビットコインの購入が企業の利益に与える影響を確認するのは簡単ではない。マイクロストラテジーの株価は1ヶ月で半減してしまったが、同社の株価は2020年8月11日に最初のビットコイン購入を発表して以来、まだ340%上昇している。