数学や物理学を駆使して相場で利益を上げる中国の「クオンツ」トレーダーが、15日2時の「ビットコイン急騰・テザー(USDT)暴落」劇が、テザーをめぐる不信感を利用したマーケットメーカーによるトレードだったと分析した。中国のブロックチェーンメディアが伝えた。
同中国人トレーダーによると「少なくとも数十億円規模のテザー売り・BTC買いが入った。BTCが(仮想通貨取引所ビットフィネックスで)7600ドルまで吊り上げられた時、テザーは0.8968ドルまで売られた(編集部注:仮想通貨テザーは米ドル価格と連動するため、ここまで売られることは異常)。午後3時(日本時間では午後4時)丁度、マーケットメーカーがBTCを売りはじめ、さらにテザーを買い戻し始めた。」
この分析が事実だとすれば、今回のテザー売りはUSDTへの不信感によるものではなく、マーケットメーカーが相場にたちこめる不安感や疑念を利用した「パーフェクト」な取引だったことになる。
とはいっても真相は闇に包まれたままだ。トレードの際はリスクに注意して行いたい。