ビットコインのボラティリティ18ヵ月ぶり低水準/ 静かな仮想通貨相場に見られる3つの希望の兆しとは?

◆ビットコインのボラティリティが低い中、考えられる3つの希望の兆しを紹介
◆2017年の上昇相場をけん引した韓国取引高が復活し始めている
◆投機家が去ったことは良いニュースという見方も出ている

ビットコイン(BTC)のボラティリティ(価格変動幅)は、18ヶ月ぶりの低水準で推移している。去年末にかけてはそのボラティリティの高さが問題になっていたが、過去1ヶ月間、伝統的な株式市場のナスダックやダウ、S&P500よりもボラティリティが低かった。ビットコインをはじめ静かな相場はいつまで続くのだろうか?

ビットコインのボラティリティ表

(引用元:Coindesk 「ビットコイン(BTC)のボラティリティ(米ドル)」

いくつかのアナリストは、この低ボラティリティ相場に希望の兆しが見られると述べている。

韓国復活?

仮想通貨に詳しいeToroのシニアアナリストであるマティ・グリーンスパン氏が注目したのは、韓国の仮想通貨市場で取引高が上昇していることだ。

通貨別仮想通貨取引高

(引用元:cryptocompare.com via Mati Greenspan 「各国通貨ベースでの仮想通貨取引高」)

グリーンスパン氏がクライアント向けもレポートで明かしたところによると、去年の強気相場をけん引した重要国の一つに韓国がある。当時、他国の仮想通貨より韓国の仮想通貨価格が20%も30%も高いことがあり、キムチプレミアムと呼ばれていた。

キムチプレミアムは戻らないかもしれないが、韓国ウォンによる取引高(青)は最近増加傾向にある。

去年の強気相場をけん引したもう一つの重要国は、日本だ。グリーンスパン氏は、日本の取引高が戻らないことを懸念しているものの、Zaifハッキング事件が起こったばかりだし理解できると述べた。

金融庁は最近、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)を自主規制団体として認定した。グリーンスパン氏は、投資家の自信回復にむけて道のりが長いことを示しているのかもしれないとみている。

投機家が去った

ブルームバーグのインテリジェンス・アナリストであるマイク・マクグローン氏は、際立って低いボラティリティが示しているのは「投機的な動きがマーケットから去り、底値を形成し始めているというサインだ」と分析した。マクグローン氏は、「高いボラティリティは、仮想通貨の投機以外の利用促進にとってはマイナスだったと指摘した」

またロンドンに拠点を置くアトランティック・ハウス・ファンド・マネジメントのチャーリー・モリス氏は、「弱気相場は10カ月くらい続いている。飽きてきたよ。次の大きな動きに向けて強気になるつもりだ」と述べた。材料で動こうと言うより、とりあえず長く続く無風状態には飽きたという投資家心理を表している。

さらに仮想通貨アプリのプルートスのダニアル・デイチョパンCEOは、「最近の価格暴落で、感情的なトレーダーが減りつつある」と指摘。大手企業の相次ぐ参入表明など、仮想通貨業界にとってポジティブな材料を分析してトレードせず、不合理な感情に流されやすいトレーダーが減るということは、業界の成熟化にとっては大切なことかもしれない。

テクニカル的に励み

ボラティリティが低いと価格差によるリターンを狙うトレードがしにくいことから、一般的には投資家にとっては良くない環境だ。しかし、ファンドストラットのテクニカルアナリストであるロブ・スライマー氏は、このボラティリティの低さに希望の光を見出している。マーケットウォッチが報じた

スライマー氏は、まだ確定的なトレンドではないがとしつつも、次のように述べた。

低いボラティリティの継続、低い取引高、多くのアルトコインと時価総額が大きなコイン、とりわけイーサリアムとビットコインとの乖離は、テクニカル的に励みとなる展開だ

スライマー氏は、9月の高値を突破しなければ相場の転換は確認できない、と付け加えた。

9月は18日にビットコイン(BTC)は7400ドル付近まで上昇した。現在は、6537ドル付近で推移している。

ビットコイン/アメリカドルの価格チャート

(引用元:Trading View  「ビットコイン(BTC)/ドルの推移(過去3カ月)」)

 

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