米元ボクサーのマイク・タイソン氏は、新たなブロックチェーン基盤のクロスエンターテイメントのプラットフォームを先導する。8月13日にベンチャービートが伝えた。

今回のプロジェクト「ファイト・トゥ・フェイム(Fight to Fame)」は、ブロックチェーン技術を使用した多面的プラットフォーム。ソーシャルメディアやリアリティTV、映画、ゲーム、生中継、賭けなどを通じて、若いボクサーを育成する狙いがある。

タイソン氏が同企画委員会の委員長を務める予定。CEOにはファルザム・カマラバディ氏、テレビプロデューサーにエミー賞受賞経験のあるティム・スミス氏、仮想通貨とブロックチェーン専門家としては、スタン・ラリマー氏が参加する。タイソン氏は以下のように述べている。

「経験豊富なファイターとして、私は未来の世代を、特に未来のスターを先導し、彼らの成功と正当な対価への道を確立したい。彼らに向けたこのグローバルプラットフォームを構築することは、私のパッションだ」

カマラバディ氏は、「正当な対価」はブロックチェーンのエコシステムで達成可能で「インターネット時代には存在しなかった方法」と指摘している。

「これは一般大衆の富の話で、すべての参加者やステークスホルダーを通じて一般大衆に還元される。ただのウィンウィン状態ではなく、すべてのステークスホルダーにとって多面的な勝利となる」

カマラバディ氏とスミス氏は、ファイターが収益の15%のみ手にするような大手スポンサーらの例をあげ、今回の新たなプロジェクトでは「ファントークンエコノミー」が公開されるとし、ファン同士のつながりだけでなく、ファイターやファンや会社なども利益を得られる仕組みとなるとしている。

また、将来的にはファントークン販売も予定している。トークン保持者には賭けや投票権などを与えるとされ、同プロジェクトのエコシステム全体を透明性のあるブロックチェーン基盤で支えるとされる。

【追記】8月16日 10:15

この報道について、ベンチャービートは14日に追記を行っている。それによると、マイク・タイソン氏の広報担当者は、タイソン氏がファイト・トゥ・フェイムに協力していることを否定した。タイソン氏とファイト・トゥ・フェイムの間の関係は、タイソン氏が同社の株式を持っているだけだという。

またタイソン氏自身も、ツイッターでファイト・トゥ・フェイムとの関係を否定している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版