匿名仮想通貨Beam(ビーム)が12日、プライバシーとスケーラビリティ(規模の拡大)、取引機密などの実現をうたう「MimbleWimble」(ミンブルウィンブル、MW)と互換性のあるライトニングネットワーク(LN)に関するドキュメントを公開した。
ビーム(BEAM)はMWプロトコルを採用するアルトコイン。オフチェーンでの迅速な転送を実現するセカンドレイヤーの構築と、高速な支払い確認が必要な商業分野でアルトコインの立場を強化することを目指している。Beam(BEAM)が公開した文書によれば、ビットコイン(BTC)の3倍高速な取引・トランザクションが可能としている。
ライトニングネットワークは、ビットコイン(BTC)のスケーラビリティー問題や手数料高騰問題を解決し、マイクロペイメント(小額決済)を可能にする目的で開発中の技術。ビットコインのブロックチェーンネットワーク外に構築される決済ネットワークで、オフチェーンやセカンドレイヤー技術とも言われる。
ビームは、MW互換のライトニングネットワーク実装のスケジュールは公表していないものの、今月7日、Medium上にてブログエントリーを公開し、仮想通貨ライトコイン(LTC)からMWプロトコル実装に関する開発についてアプローチがあったことを明かしている。
また今月11日、ツイッター共同創業者およびスクエア(モバイル送金アプリ「Cash」を展開)のジャック・ドーシーCEOが、Cashのビットコインを利用した送金・取引サービスにおいて、LNを採用する可能性について言及している。コインテレグラフでもお伝えしたように、ジャック・ドーシー氏は、LNを「採用するかしないか」といった問題ではなく、「いつ採用するか」といった時間の問題だとした。