中国最大の港湾管理会社である招商局港口控股が5月28日、巨大Eコマース企業のアリババ・グループ及びその傘下にある螞蟻金服(アント・フィナンシャル)と協定を締結した。この協定はブロックチェーンに基づくプラットフォームの開発を可能にするもので、多くの異なるユースケースがターゲットとなる。

地元メディアによると、このプラットフォームによって、買い手、売り手、ロジスティクス企業、銀行、税関、税務当局が、デジタル上で輸出入取引を行えるようになるという。

各企業は港湾業界におけるブロックチェーン技術の徹底した統合を促進する。目指すのは、オープンな協調ネットワークを持つ世界初のブロックチェーンに基づくデジタル港湾になることだ。

この港は国際商取引とロジスティクス業界のチェーンをつなぐコアノードだと地元の報道は説明しており、ブロックチェーン技術によって迅速なデータ共有スキームを適用する必要があると強調している。

新たな港湾ビジネスモデルを構築

この港は国際商取引とロジスティクス業界のチェーンをつなぐコアノードだと地元の報道は説明しており、ブロックチェーン技術によって迅速なデータ共有スキームを適用する必要があると強調している。

このプロジェクトによって中国で「急速にイノベーションが促進され、港湾ビジネスモデルが向上する」ことを全関係者が期待している。

螞蟻金服グループの井賢棟会長はこの発表を称えて次のように述べた。

「ブロックチェーンは国際貿易及びロジスティクスを作り変えるための鍵となるインフラストラクチャーになるだろう。(…)複数の関係者が協調して再構築を実施するためのエンジンとして、アント・ブロックチェーンの技術は最良の解決策になるだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン