3月8日にデラウェア州連邦破産裁判所が発表した法廷文書で、FTXの投資部門であるアラメダ・リサーチが、ベンチャーキャピタル企業セコイア・キャピタルの残りの持分をアブダビ政府系ファンドに売却することが明らかになった。

同文書によると、FTXは「優れたオファーと短期間で売却取引を実行する能力に基づいて、購入者と契約を締結することを決定した」という。株式購入については4者からの申し出があったという。

アラメダの株式を購入するアルナワル・インベスツメンツ・RSCリミテッドは、アラブ首長国連邦の首都であるアブダビの政府が所有。文書には、買い手がすでにセコイアキャピタルに投資していることが記載されている。

4500万ドル相当のこの取引は、3月31日までに完了する予定だ。ただし、デラウェア州の破産裁判官であるジョン・ドーシー氏の承認が必要。

セコイア・キャピタルの残りの持分を売却する試みは、FTXが債権者への債務返済のために投資先を整理しようとする試みの一環。