2022年11月に破産を申請したFTXの姉妹会社アラメダ・リサーチは6日、グレイスケール・インベストメントを提訴した。グレイスケールのマイケル・ソネンシェインCEOや親会社であるデジタル・カレンシー・グループとバリー・シルバートCEOも含まれている。

この訴訟は、「グレイスケールのビットコインとイーサリアム投資信託の株主のために90億ドル以上を引き出し、FTX債務者の顧客と債権者のために25億ドル以上の資産価値を実現する」ことを求めるもの。

原告は、グレイスケールが信託契約に反して13億ドル以上の管理手数料を請求したと主張。さらに、グレイスケールは、「自らに課した償還禁止措置」として、株主の株式償還を妨げるために「言い訳を考えた」という。その結果、信託の株式は「純資産価値に対して約50%の割引価格で」取引されていると声明は続けた。そのため、原告はこう主張した。

"グレイスケールが手数料を引き下げ、償還を不当に妨げることをやめれば、FTX債務者の株式の価値は少なくとも5億5000万ドルとなり、現在のFTX債務者の株式価値より約90%高くなる"。

フィナンシャルタイムズによると、アラメダ・リサーチは、グレイスケールのビットコイン投資信託を2200万株、イーサリアム投資信託を600万株保有している。