アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は、「新しい金融ネットワークの機会」が出てくることで、仮想通貨(暗号資産)「リブラ」の競合が参入してくるようになるとみている。

a16zのジェネラルパートナーであるケイティ・ハウン氏がブルームバーグとのインタビューの中で語った。音楽が10年間でデジタルになり、本や音楽などがオンラインで動くようになったのと同様に、デジタル通貨が普及すると考えている。

ハウン氏は、VenmoやPayPalなどのプラットフォームは、従来の銀行の「IOU」に依存しているため、必ずしもデジタルマネーの正確な例ではないと指摘。「インターネットマネー」と呼ばれるカテゴリーについて触れ、これにはフェイスブックが主導するリブラや、オープンソースの決済ネットワーク「Celo」などが含まれる。

「3つ目のカテゴリーはインターネットマネーと呼ばれるものだ。これはビットコインの考え方をもとに構築されているが、ビットコインの限界を解決している。ここではCeloやリブラなどのプロジェクトに投資してきた。そして、このカテゴリーで、新たな参加者も登場すると考えている」

アンドリーセン・ホロウィッツは、仮想通貨ファンドに投資しているのは、「長期的な優れた価値の保存手段」であるビットコイン(BTC)関連や、コインベースやアンカレッジといった企業などが含まれている。

ハウン氏は、将来リブラのようなプロジェクトがどれだけ登場するのかを質問されると、次のように答えている。

「従来の金融サービスといくつかの類似点を見ることができる。新しい金融ネットワークの機会が登場してきている。VISAやアリペイとは必ずしも同じではない。これらはより制限されているため、銀行口座を介してこれらのシステムに接続している人だけが使用できる。このインターネットマネーカテゴリはVISA2.0 とみなされる」

しかし、ハウン氏は、リブラやほかの「インターネットマネー」プロジェクトは現在、大量消費には向いていないとも指摘している。「プライムタイムの準備はまだ準備が整っていないが、いずれそこに到達するだろう」と、ハウン氏は述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン