米国に拠点を置くベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ(A16Z)の最高技術責任者(CTO)を務めるエディ・ラザリン氏は、現在のミームコインの熱狂を「リスキーなカジノ」と比較した。ラザリン氏はXの投稿で、ミームコインは仮想通貨の長期的なビジョンを妨げており、多くの優秀な技術者や開発者(ビルダー)がミームコインに留まっていると述べている。
さらに、ラザリン氏は、これらのミームコインが技術的には魅力的ではなく、ビルダーを引きつけるものでもないと付け加え、一般大衆や規制者、そして起業家が仮想通貨をどのように見るかを変えてしまうと指摘した。
「どれだけ良く言っても、それはリスキーなカジノのようだ。あるいは、カジノを隠す一連の偽りの約束のように見える。これは採用、規制・法律、そしてビルダーの行動に深刻な影響を与えている。私は毎日その被害を目の当たりにしている。」
また、ミームコインがビットコインと同様に主流の投資対象になり得るかどうかについても言及した。最近の報道では、ヘッジファンドが多額のリターンを求めてミームコイン投資に参入しようとしているなど、ミームコインの熱狂に関する激論が巻き起こっている。
ミームコインコミュニティは過去に報道で、アンドリーセン・ホロウィッツが価格が急落しているにも関わらずノンファンジブルトークン(NFT)にも投資していることを指摘した。

強気市場におけるミームコインの熱狂は、わずか数日でトークンに爆発的な成長と多額のリターンをもたらしている。例えば、ブック・オブ・ミーム (BOME)トークンはローンチから1週間で30,000%以上の急騰を見せ、中央集権型取引所に上場される前に10億ドルの時価総額を獲得した。
同様に、2023年11月にローンチされた別の人気ミームコインである、ドッグウィフハット(WIF)は、時価総額30億ドル以上に上昇し、ミームコインのトップ3に入っている。
このサイクルでは、複数のミームコインが主流メディアの注目を集めるまでに成長した。しかし、それは一部に過ぎず、他の何千ものミームコインプロジェクトは、ラグプルを画策したり、立ち上げ直後に投げ売りされたりしている。
数百ドルを数百万ドルに変えたトレーダーの話は、何百人もの経験の浅いトレーダーを市場に誘い込んでいる。
しかし、ほとんどのトレーダーは、運命を好転させる可能性のある1つのミームコインを追いかけてお金を失っているようだ。このように、ギャンブルと同じように、ミームコインは新参者が運試しをするための手段ともなっている。
熟練の仮想通貨愛好家たちは、ミームコインにはユースケースも現実世界での価値もないとして、ミームコインに反対する意見を表明している。