米金融界のコンサルタントたちもブロックチェーンを推進し始めているようだ。フロリダ州で2月6~9日に開催された全米テクノロジー・ツールズ・フォー・トゥデイ会議(T3)を見てみると、今年コンサルタントたちの態度が目立って変化していることが分かる。
世界的コンサルティング会社であるウイリスタワーズワトソンの上級エコノミスト マグダレナ・ラマダ氏は講演の中で「ブロックチェーンは社会学的イノベーションだ。インターネット上における価値の移動と取引をかつてはできなかった形で可能にする」と論じた。
エデルマン・フィナンシャル・サービスの創設者で取締役会長のリック・エデルマン氏は「買い手と売り手の間に存在する者はいなくなる。つまり、株のブローカーも住宅ローンのブローカーも、チケットの販売人もいなくなる。ブロックチェーンによって仲介業は廃れる」と述べた。
これまで金融機関にとって「許可型」の“プライベート”ブロックチェーンが、引き続き中央集権的に市場をコントロールしようとする金融機関にとってのキャッチフレーズとなっている。
だがパッケージングがどうであれ、ブロックチェーンが提示する破壊的性質を、今や全面的に受け入れる必要があることに名だたるビジネス・コンサルタントは気づいているようだ。