警視庁は14日、多額の仮想通貨モナコイン(MONA)を不正に引き出したとして宇都宮市の少年を書類送検した。時事通信が報じた。仮想通貨を不正に引き出した者を特定し、検挙したのは全国で初めてだという。

記事によると、この少年は「仮想通貨を保管していたインターネットサイト」から約1500万円分のモナコインを不正に取得。電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で警視庁サイバー犯罪対策課によって書類送検となった。

モナコインは、2013年12月に2チャンネルで公開された仮想通貨。同チャンネルでよく使われるキャラクター「モナー」が由来だ。

昨年9月に発生した仮想通貨取引所Zaifハッキング事件では、モナコインを含む約70億円相当の仮想通貨が消失していた

また最近、日本や韓国などアジアの仮想通貨取引所に対して北朝鮮が少なくとも5回の攻撃に成功し、推計5億7100万ドル(約627億円)を奪ったとする国連の報告者が報じられた。その中には、去年1月に発生したコインチェックからの巨額流出事件も北朝鮮ハッカーによる攻撃に含まれているという。