仮想通貨市場は10日、若干の伸びを示している。ビットコイン(BTC)は9000ドルを上回った。コインマーケットキャップに掲載されている上位100通貨のうち1つを除き、全ての価格が記事公開時点で上昇している。
ビットコインは5日に週最高値を記録し1万1500ドルを超え、9日には9000ドルを下回った。現在は9500ドル付近で取引されており、記事公開までの24時間で約5%上昇している。
イーサリアム(ETH)は未だ800ドル未満だが、9日の700ドル未満の月間最安値からは上昇している。現在は740ドル付近で取引されており、記事公開までの24時間で約5.5%上昇した。2月上旬に市場が下落して以来、イーサリアムは1000ドル以下にとどまっている。
24時間で最も上昇したのはビットコインキャッシュ(BCH)だ。約9%上昇し、記事公開時点では1084ドル付近で取引されている。
上位10通貨のうち上昇幅が最も小さいのはリップル(XRP)だ。24時間の上昇率は1%強で、記事公開時点では0.84ドル付近で取引されている。
全仮想通貨の合計時価総額は、記事公開時点で約3890億ドルとなっており、2月の高値である5000億ドル以上と比べると低いが、月間安値である9日の3440億ドルからは上昇している。
Image source: coin360.io
11日の市場は若干の回復を見せているが、年初からの全体的な下落傾向は、仮想通貨取引所だったマウントゴックスの破産管財人が4億ドル分の売却を行ったことに起因している。今週の下落の原因は、米国証券取引委員会(SEC)がすべての仮想通貨取引プラットフォームはSECに登録する必要があると発表したことなど、世界的な規制のニュースの可能性がある。