スイスのブロックチェーン連盟の調査によると、「クリプトバレー」と呼ばれるスイスのツークを拠点とする仮想通貨・ブロックチェーンのスタートアップ企業の80%が倒産の危機に直面していることがわかった。新型コロナウイルスの影響によって、経営が悪化したことが原因としている。スイスメディア「ブリック」が8日、報じた。
調査は203社を対象に実施。80%の企業が今後半年以内に倒産すると回答した。さらに88%の企業が政府の援助なしでは現在の経済状況を生き残れないとした。
ツークには840を超える仮想通貨・ブロックチェーン関連事業者があるとされる。スイスでは中小企業向けの援助として3日に、320億スイスフラン(約3兆6000億円)を拠出。しかし、スイスのスタートアップの3分の1しか融資を受けられなかったという。
調査によると、仮想通貨企業の50%がすでに一部の従業員を解雇していると回答。さらに90%の企業が今後も解雇が拡大すると予想した。
こうした事態を受けてブリックは「クリプトバレー」が「デスバレー」になる危機に直面していると報じている。