米国最大の仮想通貨取引所コインベースの企業価値が80億ドル(約9000億円)に到達する見込みであるという報道を受けて、米ヘッジファンド界の巨頭であるマイク・ノボグラッツ氏が「仮想通貨はチューリップじゃない」と発言した。CNBCが2日に報じた。ノボグラッツ氏はビットコイン強気派として知られ最近は連日メディアで発言。仮想通貨相場は弱気だが、インフラや人材市場は「強気だ」と指摘していた

米仮想通貨ファンド「ギャラクシーデジタル」のCEOノボグラッツ氏は、2日にニューヨークで開かれたコンフェレンスで、「仮想通貨業界のイメージキャラクターの価値が80億ドルになった。本物の企業だ」と発言。新たに増資をする見込みのヘッジファンドタイガー・グルーバルについて、「変な投資家ではなく、頭の良いやり手だ」と解説した。

その上で元ゴールドマンサックスでもあるノボグラッツ氏は、コインベースのニュースで「チューリップ・マニア」は面喰らうだろうとも発言。米ヘッジファンド業界の中では、仮想通貨と1600年代にバブルになったオランダのチューリップの類似性を指摘する声が出ており、ノボグラッツ氏の発言はそうした悲観論者に向けてなされたものとみられる。