新社会人の方の中には、自分でクレジットカードを作りたいと考えている方も多いだろう。
クレジットカードを持つことで、大きな買い物ができるようになり、急な出費にも耐えられるようになる。
今回は新社会人がクレジットカードを作る際のメリット・注意点やオススメのカード7つを紹介している。
新社会人がクレジットカードを作るメリット
社会人になると、学生とは使う金額も内容も大きく変化し、決済をする際の金額も増えていく。
今回は新社会人がクレジットカードを作る3つのメリットを挙げた。
1.新生活に向けた支払いに便利
2.クレヒス(信用情報)が貯められる
3.QR決済とも紐付けられる
どれも社会人になってから感じるメリットばかりなので、ぜひ社会人になる前に知っておこう。
新生活に向けた支払いに便利
新社会人になるにあたって、住む場所が変わる人も非常に多く、新しく買い揃えるべきモノは沢山あるだろう。
クレジットカードは作成しておくことで、新生活で新しくモノを購入する際に、大きな金額を決済できるようになる。
特に家具や家電などはかなり金額が大きくなるため、現金で購入するのが面倒なものも多いだろう。
新生活への準備を円滑に進められるように、しっかり事前にクレジットカードを作成しておくのがベストだ。
クレヒス(信用情報)が貯められる
クレジットカードを利用することの地味に1番大きな利点はクレヒス(=信用情報)が蓄積されることである。
クレヒスは「クレジットカードヒストリー」の略で、過去にカードで支払った履歴などが記録されたデータのこと。
積極的にクレジットカードを使っている人ほど、クレヒスが溜まっていき、社会的な信用が貯まっていきます。
将来的に車や住宅ローンなど高額なローン審査の時には、良好なクレヒスがあるかどうかが非常に重要視される傾向にある。
信用を得ておくと、将来的に審査も通りやすくなっていくので、早い内からクレジットカード払いの実績を作っておくように心がけよう。
QR決済とも紐付けられる
キャッシュレス化が推し進められている今の日本において、スマホのQR決済を利用している人も多いのではないだろうか。
QR決済はスマホを読み取ってもらうだけで簡単に支払いができるだけでなく、それぞれのサービスでポイントが貯まっていくのも大きなメリット。
クレジットカードの利用で銀行から優遇を受けられるケースも少なくない。
例えば日本で1番利用されているPayPayでは、Yahooカードを決済カードに設定しておくだけで、還元率が+1.5%になる。
便利なQR決済をお得に利用するためにも、クレジットカードは作っておいて損はないだろう。
新社会人がクレジットカードを作るタイミングはいつからか
3月までは学生で、4月から学生になるため、カードを作るタイミングは一体いつがベストなのか気になっている方も多いだろう。
「卒業前にカードを申し込んだのに発行してもらえなかった」という話を聞いたことのある人もいるかもしれない。
結論を言うと、新社会人がクレジットカードを作るタイミングは必ず「入社後」がオススメだ。
中には4月より前に作成して、事前に準備しておきたいという方もいるだろう。
ただ入社前にクレジットカードを申し込んでしまうと、自分の属性が「学生」と判断されてしまうことも少なくない。
学生として判断されると、限度額が少なくなったり、審査で不利になったりすることも…。
4月を迎えてからクレジットカードを作った方が確実なので、必ず4月を迎えてから申し込むように心がけよう。
学生カードから切り替える際には情報を変更しておく
新社会人の方の中にはすでに学生のうちからカードを作って持っているという方もいるだろう。
学生カードを保持している方は、社会人になるタイミングでカードの個人情報を切り替えていかねばならない。
カード情報を変更しておかないと、社会人になってから限度額上限アップの変更をしても、審査が通らなくなってしまうこともある。
また住所が変わっている場合、請求書などが前の住所に届いてしまう可能性も出てくる。
学生カードから切り替える際には、忘れずに情報を変更しておくようにしよう。
新社会人がクレジットカードを選ぶ際の選定基準
クレジットカードを契約したことがない人の場合、選ぶ際に何を重視して選んだら良いのか分からないこともあるだろう。
今回は新社会人がクレジットカードを選ぶ際の基準を5つ紹介してみた。
年会費
新社会人になったばかりの期間は、給与が少ないわりに新生活で急な出費が多いため、なるべく無駄な出費を避けて生活したいだろう。
クレジットカードには年会費がかかってしまうものと、無料のものがある。
年会費がかからないカードであれば、コストを抑えながらカードを所有できるので、新社会人にとっては嬉しい。
しかし年会費を重視してクレジットカードを選んでしまうのは、非常に危険。
年会費が無料であっても2年目以降が有料になってしまうカードもあるため、一概にお得と判断することは難しい。
また年会費はかかっても年に1,000円~3,000円のことが多いので、それほど大きな出費ではないだろう。
あくまでも年会費はひとつの要素として、他の要素と加味しながら考えるようにしよう。
ポイント還元率
クレジットカードを選定する上でもっともお得度が左右されるのが「ポイント還元率」である。
カードの関連サービスの充実度や、還元割合によって使い勝手も異なるが、還元率が高い方がお得に利用できる。
日常のお買い物で使うクレジットカードだからこそ、貯まっていくポイントが多ければ、お得にお買いもができるようになる。
還元率はカードによって大きく異なるため、ポイント還元率は注意深くチェックしておくことをオススメする。
利便性
クレジットカードの使い勝手も、重要な選定要件のひとつであろう。
先述したようなQRコードと結びつけるとポイントがお得になるようなカードは、まさに使い勝手の良いカードであると言える。
またよくネットショッピングをするような方であれば、Amazonや楽天で利用するとポイントが貯まるカードの方が望ましい。
カードが使いやすいかどうかという視点も、選定する上でとても重要な要素だろう。
国際ブランド
VISA・MasterCard・JCB・AMEXなどの国際ブランドは、それぞれ違った強みがある。
例えばJCBは日本で生まれたブランドなので、日本国内や韓国・台湾・ハワイなど日本人がよく利用する国での加盟店は多いですが、その他の地域ではシェアは低い。
VISAは世界No.1のシェアを誇っているため、海外でも利用しやすく、1枚は持っておくべきだと言われるカードである。
各ブランドの特徴を理解した上で、自分に合った国際ブランドを利用しないと、困ったことになってしまいかねないので注意が必要だ。
使用用途
どのようなシーンでクレジットカードを利用するのかを考えておくと、カードを効率的に選びやすくなる。
貯めたいポイントの種類・付帯サービスの種類などで、どういうカードを使うべきか非常に選びやすくなるのだ。
例えば出張や旅行で飛行機を頻繁に利用する方であれば、マイルを貯める用のカードをしっかり使うべきだろう。
また自分のステータスのためにカードを作りたいのであれば、AMEXを選択しておく方が良いかもしれない。
いずれにせよ、使用用途によって選定するカードの種類は絞れるので、覚えておくようにしよう。
新社会人がクレジットカードを作る場合の限度額
新社会人になってから初めてクレジットカードを発行する場合は、限度額が10~50万円ほどの金額になってしまうケースも多い。
勤続年数が増えてきて、安定して収入を得られるようになってくると、限度額の枠を大幅に増やすこともできる。
しかし1年目は、それほど信用が貯まっていないということもあり、限度額は残念ながら低めに設定されることも少なくない。
まずは半年間ほどカードを使ってみて、その後で増枠するケースが一般的なので、コツコツ頻繁にカードを使い続けるようにしてみると良いだろう。
新社会人でクレジットカード審査時の年収の欄の書き方
クレジットカードの審査を行う際には、年収がいくらなのかについて記載を求められる。
年収がいくらなのか分からない人は、自分がもらう総支給額の12ヶ月分を記入しておけば問題ないだろう。
4月の給与が20万円なら240万円という具合だ。
ただもしボーナス(賞与)の金額についても、分かっているのであれば、年収+賞与の金額まで入れておくと総支給額を多めに記載できる。
年収はあくまでも申告なので、数万円単位で間違っていたからといって、罰せられたりすることはない。
なるべく自分の年収を正しく記載しておくように心がけると良いだろう。
審査の時に在籍確認は基本的にない
「在籍確認」とは、カード会社の契約やお金を融資してもらう時などに、本当に本人がその会社に勤務しているかを確認するための連絡のこと。
新社会人になったばかりの方だと「勤務先に電話をかけられて迷惑をかけてしまうのでは…」と考えてしまう方も多いはずだ。
しかし実際にはほとんどのクレジットカード会社で在籍確認はない。
近年は審査をAIによるスコアリングで行うことも多く、わざわざ勤務先に電話をかけてくるカード会社はそこまで多くないのだ。
【関連記事】【2021年】在籍確認なしで契約できるカードローン5選!
新社会人が作っておくべきクレジットカードの枚数は3枚まで
「クレジットカードは複数枚持っていた方が良い」という意見は聞くものの、実際に何枚ほど作成したら良いのか分からない方も多いはずだ。
使うカードは基本的に1枚で十分利用できるが、複数枚持っていた方が有利なことも多い。
新社会人になると仕事の付き合いで会食が入る機会も増えるため、お店で会食費をカードで払ったりすることもあるだろう。
お店によっては「VISAだけしか使えない」「JCBは対応していない」など、持っているカードが対応していなくて支払えないことも少なくない。
そういった機会にも、複数カードを持っていれば、問題なく決済することができるのだ。
しかしクレジットカードの枚数が多すぎても、支払額や支払日の管理が面倒になり、盗難・紛失するリスクが高くなってしまう。
メインで使うカードを1枚+その他違う国際ブランド2枚という形で用意しておけば、十分に対応できる。
多すぎても良いことはないので、必ず枚数は3枚までと定めておくように心がけよう。
【2021年最新】新社会人にオススメのクレジットカード7選!
今回は2021年現在、新社会人に最もオススメのカードを7つ紹介している。
年会費、還元率、利便性など実際に利用するシーンで使いやすいクレジットカードを選んでいるため、新社会人の方はぜひカードを選ぶ際に参考にして欲しい。
楽天カード
楽天ユーザー以外からも絶大な支持を得ているのが、顧客満足度も非常に高い「楽天カード」。
年会費は永年無料で利用することできて、楽天市場で楽天カードを利用するだけで、還元率が3%になるというメリットも。
簡単に作れてポイントもかなりザクザク貯まっていくので、新社会人にとっては非常に嬉しいサービスが目白押しのクレジットカードである。
Visa LINE Pay クレジットカード
2020年に発行されて、圧倒的な還元率で話題となったのが、Visa LINE Pay クレジットカードだ。
LINE Payと連動して利用することが出来る点が大きな魅力で、お買い物をする度に3%ものポイントが還元される。
普段からLINE PayやLINEモバイルなどを利用しているユーザーにとっては、非常に嬉しいサービスであること間違いないであろう。
JCBカードW
JCB CARD Wの年会費は、本人・家族会員ともに永年無料に設定されているので、配偶者の家族カードまで年会費無料なのでお得に利用することができる。
ポイント還元率も1%に設定されており、通常のJCBカードの2倍のポイントが貯まることから、多くのユーザーに利用されている。
また「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」と呼ばれるポイント優待店で利用することで、更にポイントが倍増してお得に。
若年層に使いやすいという点で、新社会人にぴったりなカードと言えるだろう。
三井住友デビュープラスカード
25歳以下の若者=新社会人にオススメなのが三井住友デビュープラスカード。
通常の三井住友カードよりもポイント還元率は2倍で設定されており、入会後3ヶ月間は還元率が2.5%で買い物できる。
貯まった「Vポイント」の使い道も、コンビニやネットショッピングなどで利用できて、汎用的に利用可能だ。
ANA VISA 一般カード
「ANA VISA 一般カード」は航空会社ANAが発行しているクレジットカードのこと。
飛行機の搭乗以外にも、普段の買い物や公共料金への支払いによって、ANAでのマイルをお得に貯められるのが魅力だ。
入会するだけで、ボーナスマイルとして1,000マイルがもらえるという特典もあり、毎年カードを継続するたびにもらうことができる。
ANAをよく利用する方は特にお得なので、ぜひ積極的に利用してみるようにしよう。
Yahoo! JAPANカード
Yahoo! JAPANカードは普段からPayPay、ヤフオク!、PayPayモールなどを利用する方なら、ポイントも付きやすくお得に利用できる。
特に今や日本一利用されているPayPayでポイント還元率が+1%になるのは、ヘビーユーザーにとって嬉しい条件ではないだろうか。
PayPayを頻繁に利用している方は、Yahoo! JAPANカードを発行してみると良いだろう。
Oricoカード THE POINT
ポイント重視で選びたいのであれば、高還元率で有名な「Oricoカード THE POINT」がオススメ。
年会費は永年無料でありながら、Amazonでは常に2.0%だったり、ポイントをAmazonギフト券に変更することもできる。
オリコモールの利用で0.5%が効くなど、ポイント面ではとても優秀なので、普段のお買い物をお得にしたい方は適しているカードである。
【関連記事】オリコカードオススメ3選!特徴やメリット・審査難易度など徹底解説
初めてクレジットカード払いする際の注意点
学生の時にクレジットカードを使っていなかった方の中には、初めてカードでお買い物できることに喜びを感じる方もいるだろう。
ただ嬉しさのあまり、クレジットカードを使いすぎてしまったり、仕組みを知らないがために後からとんでもない金額が請求されてしまうこともある。
カードの支払いをする際には、必ず以下の4つの点は注意するように心がけておこう。
支払いの遅延に気をつける
クレジットカードは月に1回必ず口座から引き落とされるようになっている。
卒業旅行や新生活の準備でお金を使いすぎてしまって、口座の残高が少ない状態から引き落とされると、支払い残高が足らずに遅延してしまうことになりかねない。
もし支払いに遅れてしまった場合は、すぐにカード会社のカスタマーサポートに連絡して、支払いが遅れた理由とその意思を告げておくようにしよう。
自分が支払いに遅れるつもりがなくても、支払いが遅れた場合は、遅延扱いになってしまう。
口座の残高に余裕がないのであれば、あまりクレジットカードを使わないようにするなど、支払い方法を工夫しておこう。
給与口座を支払い先に設定する
毎月給料が入ってくる口座であれば、基本的に相当な金額を使わない限り、支払いが遅れてしまうということはないだろう。
中には給与口座と支払い口座を分けて管理している人もいるかもしれないが、万が一忘れてしまった時にかなり危険だ。
口座残高に余裕がないのであれば、なおさら給与が入ってくる口座を必ず支払先に設定することは忘れてはならない。
リボ払いはなるべく避ける
カード利用を始める前に、おそらくほとんどの方は「リボ払い」に関して注意を受けた経験があるのではないだろうか。
リボ払いとは大きな買い物する時に、それを分割で毎月一定の金額を支払うことで決済する仕組みのこと。
今すぐ手元にお金がない場合にも、リボ払いにすることで毎月少しずつ支払いながら返済できるため、大きな買い物をすることもできる。
ただリボ払いは手数料が法外に高いため、毎月の利子の分を加えると総合的に支払う金額が大きくなってしまう。
リボ払いに設定しておいて、気づいたらとんでもない金額に支払いが膨れ上がっていたということもあるので、設定しないように注意しよう。
利用可能枠を守る
カードにはあらかじめ利用できる限度額をきちんと定められている。
限度額を超えての使用は不可能であることに加えて、カード会社によっては限度額以上の決済をしようとするとカードが止められてしまうこともある。
また公共料金などもカード払いにしている人の場合は、月の最初に限度額まで使ってしまうと、月末に公共料金の支払いが滞ってしまうこともあるだろう。
利用可能枠はしっかり守って利用するように心がけよう。
まとめ:自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを選ぼう!
新社会人になるとこれまでよりもお金を使って生活することになるため、クレジットカードの利用機会は増えるだろう。
記事を読み終えても悩んでいる人は多いかもしれないが、カード選びで1番重要なのは「自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ」ということだ。
例えばあまり飛行機に乗らないのに、マイルが貯まるカードを作ってしまったり、楽天で買い物しないのに楽天カードを作ってしまったらあまり意味がない。
また還元率や年会費などの特典重視で選んでも、条件がいきなり変わることもあるため、良い条件のカード=良いカードとも言い切れない。
まずは自分のライフスタイルを見直し「自分がどんなものにお金を使っているか」を考えて、お得になりそうなクレジットカードを選ぶべきだ。
上手く使えば、新社会人1年目でもかなりお得にクレジットカードを使いこなせるので、ぜひ慎重に考えて選んでみるようにしよう。