およそ14億ドル相当のビットコイン(BTC)がルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)に結びついたウォレットから移動されたと報告された。ビットコイン価格が11%以上暴落するなかで、移動先が懸念されている。

ブロックチェーンエクスプローラーBlockchairのデータは9日、42,530.82827771BTCがLFGウォレットから移動したことを明らかにしたが、その行き先は不明だ。資金はおよそ12,500BTCと30,000BTCの2つのバッチに分けられたと推測されており、一部は仮想通貨取引所OKEXに送られたと伝えられている。

大規模なビットコイン取引に関する報告を行うホエール・アラートも同様に、12,531 BTCがアンノウンウォレットから別のアンノウンウォレットに送金されたことを明らかにした。

LFGが「USTペッグと広くテラ経済の安定性を積極的に守る」のために断固たる措置を取ると発表してから1日も経たないうちに、アルゴリズムステーブルコインTerraUSDが米国ドルペグを下回った。LFGはペグが崩れた際の対策として、USTのペグを保護するために7億5000万ドル相当のBTCを店頭取引会社に貸し付け、市場環境が安定し始めたら、さらにビットコインを蓄積するために7億5000万ドル相当のUSTを貸し出すとしていた。

コインマーケットキャップによると、USTは9日に0.9428ドルの安値を記録した。

UST has lost its peg on two occasions in the past, including the March 2020 COVI-19 liquidity event. Source: CoinMarketCap.

Terra(LUNA)の価値も週末に大きく下落したが、プロジェクトの共同創設者であるド・クウォン氏は、この投げ売りはプロトコルに対する協調攻撃の結果であると警告した。彼はまた8日に、LFGは「ビットコインのポジションを終了しようとしているわけではない」としながらも、価格がペグより下がればUSTを買い、価格がペグ以上であればBTCを買うよう、プロのマーケットメーカーに資本を預けていることを明らかにした。

9日には、クウォン氏も「より多くの資本を投下する」とツイートしているが、どの程度かは明記していない