シンガポールに拠点を置く仮想通貨ヘッジファンドであるスリー・アローズ・キャピタル(3AC)の破産劇が続いており、裁判所は創業者の資産10億ドル以上を凍結した。
ブルームバーグの報道によれば、英領ヴァージン諸島の裁判所は、3ACの共同創業者であるスー・チュー氏とカイル・デイビス氏が、合計11億4,000万ドルに上る資産の移転や売却を禁じた。
デイビス氏の妻ケリー・チェンが所有する資産にも影響が及んだと報じられている。3ACの清算人であるテネオ社によると、2022年のヘッジファンドの崩壊の後、3ACの債権者が約33億ドルを請求しているとのことだ。

またテネオによれば、3ACの創業者はシンガポールの裁判所から国内資産の凍結命令を受けているという。
2012年に設立された3ACは、同社が貸し手からの追加証拠金要求に応じられずに2022年の仮想通貨市場の弱気相場中に破産申請を行う前まで、世界最大の仮想通貨ヘッジファンドの1つであった。スー・チュー氏は2023年9月にシンガポールで逮捕された。現地裁判所が4ヶ月の懲役を言い渡した後、彼は国外逃亡を試みたと報じられている。デイビス氏の方は現在も逃亡中となっている。
ズー氏とデイビス氏は、中央銀行によりシンガポールでの規制対象活動が9年間禁止された。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン