ビットコイン(BTC)が強気を維持している。過去1週間ではわずか0.3%の下落にとどまっており、価格上昇を支える好材料も出ている。
ビットコイン価格は4万1800ドルから4万3900ドルの価格帯で推移している。ビットコインの直近の価格動向は不確かだが、短期的な価格上昇が3つの好材料から期待できる。
7億200万ドルの流入を記録
コインシェアーズのデータによれば、仮想通貨投資商品全体への資金流入のうちビットコイ投資商品のものが99%を占め。総額7億300万ドル(約1039億円)にのぼった。さらにグレースケールのグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの流出は減少を続けている。

一方で、ビットコイン価格の下落により利益を得るショートビットコイン投資商品においては若干の資金流出を見せた。ビットコインを巡るセンチメントの転換と軌を一にしている。
ただしビットコイン投資商品は1月末に5億ドル以上の資金流出を経験しており、GBTCの売りが相場調整に大きな役割を果たした可能性に留意する必要がある。
ビットコインマイナーの準備資金が増加

1月末にビットコインマイナーは売り急いでいた。2月1日のマイナーの純流入額は大きなマイナスを記録し、1万3543BTCのマイナスとなった。この数字は取引所への資金流入と流出の差を示したものだ。マイナーの準備資金が減少した場合には「マイナス」となる。
一方過去24時間に2400BTC以上がマイナーの資金に追加されたことも考慮しなければならない。準備金の増加は市場参加者の売り圧力が現在収まったことを示す。
ただし、マイナー・ポジション・インデックス(MPI)は依然として1を超えており、1年平均でマイナーは売りを入れている。準備金が今後数週間にわたって増加すれば、MPIは下落するだろう。MPI指数は1を下回れば、マイナーの保有が増えたことになる。
ビットコインの手数料 1週間で35%増加
市場が安定している間のオンチェーン収益の増加は、ネットワーク需要の兆候だ。ブロックチェーン分析プロバイダーのトークンターミナルによると、過去1週間でビットコインの手数料は35.71%増加した。

ビットコインネットワークの利用が増えると、ユーザーベースが拡大する。これらの指標は総じてユーザーベースを改善し、価格はプラスの方向に動く傾向がある。
手数料が増加しているということは、ユーザーが次のブロックに含まれるためにより高い金額を支払う意欲があることを意味する。現在の市場ダイナミクスはBTCのチャートにおいてプラスの勢いを生み出す可能性がある
ビットコイン価格、50EMAまで回復

上記の日足チャートはビットコインの直近の抵抗線が4万4500ドル付近にあることを示している。BTCは1月23日に3万8500ドルのサポートまで下落したが、直ちに50日間指数平滑移動平均線(50EMA)を上回る位置まで回復した。最大の抵抗線はビットコインのスイングハイである4万9100ドルに位置しているが、現在の強気の勢いが持続すれば、BTCは4万4500ドルを再度試す可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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