ビットコイン(BTC)は日曜、12万3500ドルで週足終値を迎え、過去最高の週足終値を記録し、価格発見の新たな段階に入った。ビットコインは史上最高値(ATH)である12万5800ドル付近で保ち合いを続けており、オンチェーンおよびデリバティブの3つの主要指標が、強気トレンドの健全性と持続力を示している。

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Bitcoin one-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView

強気派が主導するビットコインのモメンタム

ビットコインの構造的モメンタムは依然として明確に強気を維持している。ビットコイン研究者のアクセル・アドラー・ジュニア氏によると、BTC価格は21日間ドンチャン・チャネルの上限(12万5200ドル)付近に張り付いた状態が続いている。

同時に、ストラクチャー・シフト・コンポジット指標は+0.73と高水準を維持しており、買い手優勢を示している。現在12万5000ドル付近の攻防は、相場がさらに上方へ拡大するか、それとも一時的な保ち合いに入るかを左右する重要な局面とされる。

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Bitcoin Structure and Donchain analysis. Source: Axel Adler Jr.

先物フロー指数が強気モードを示唆

ビットコイン先物フロー指数は96%に達し、価格は30日間の公正価値である11万7500ドルを大きく上回って推移している。この水準は典型的な「強気モード」のシグナルであり、過熱した先物取引が落ち着いた後に再上昇へ転じる前の短期的な調整局面に入る可能性を示している。

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Bitcoin futures flow index. Source: Axel Adler Jr.

また、損益ブロックスコアは+3を維持しており、ほとんどのUTXO(未使用トランザクション出力)が利益状態にあることを示している。この状況は強いリスク選好と押し目買いの継続を支えている。

一方、短期保有者のMVRV比率は+1のバンド(13万3000ドル付近)に迫っており、利益確定圧力が高まる潜在的な抵抗水準を示唆している。P/Lモメンタムを90パーセンタイル以上で維持できるかどうかが、トレンド疲労を回避する鍵となる。

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Bitcoin short-term holders’ MVRV pricing bands. Source: Axel Adler Jr.

短期見通し:モメンタム継続か、平均回帰か

12万3000ドルを超える史上最高の週足終値を受け、ビットコインの短期構造は2つの継続シナリオを提示している。

ひとつは、モメンタムに基づくブレイクアウトであり、「高値が高値を保つ」展開だ。この場合、ビットコインは12万2000〜12万4000ドルの狭いレンジで保ち合いを形成し、ボラティリティを圧縮させながら高値圏の基盤を築く可能性がある。

このような値動きは通常、段階的なトレンド拡張の前兆であり、緩やかな上昇を通じて新たな高値を模索する展開につながる。高水準のポジショニングが持続すれば、この動きは「分配」ではなく「強気継続」の構造として確認される。

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Bitcoin short-term outlook scenarios. Source: Cointelegraph/TradingView

もうひとつのシナリオは平均回帰型で、4時間足チャートにおける主要移動平均線(50・100・200期間EMA)が集中する11万8500〜12万ドルの流動性ゾーンへの調整を想定する。

このゾーンへの押し目は短期レバレッジをリセットし、需要を再構築する健全な調整とみなされる。11万8000ドルをサポートとして維持できる限り、構造的な強気基調は崩れないだろう。

総じて、現在の市場バランスは「強気の中での保ち合い」を示唆している。段階的な圧縮か一時的な流動性の掃き出しかを問わず、モメンタムが11万8000ドル台半ばを割り込まない限り、広範なトレンドの方向性は上向きのままとみられる

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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