ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ(NYDIG)を運営するオルタナティブ投資マネージャーのストーン・リッジ・アセット・マネジメントは、オープンエンド型のミューチュアル・ファンドにビットコイン(BTC)を追加するため、米国証券取引委員会(SEC)に新たな目論見書を提出した。

目論見書は23日にSECのウェブサイトに掲載されたが、提出の日付は2021年7月26日となっている

目論見書によると、ストーン・リッジ・ビットコイン・ストラテジー・ファンドの主な投資目的は「資本増価(capital appreciation)」だ。ファンドは、以下に説明されているように、スポット購入ではなく、先物市場を通じてビットコインへのエクスポージャーを求めている。

「当ファンドは、主にビットコイン先物契約およびビットコインに直接または間接的に投資するプール型投資(以下、総称して「ビットコイン関連投資」)に投資することにより、その投資戦略を行う。当ファンドは、ビットコインやその他のデジタル資産に直接投資することはない」

今回の申請は、ミューチュアル・ファンドを含むオープンエンド型管理会社を設立する際に必要となるSECフォームN-1Aに基づいて行われた。構造的には、今年の5月に申請したNYDIGビットコイン・ストラテジー・ファンドIIと似ているものだ。

目論見書では、このファンドが「現金、米国政府証券、住宅ローン担保証券を大量に保有することが予想される」などと説明されている。

当ファンドの目標とするエクスポージャーについて、同文書には次のように記されている。

「経済的エクスポージャーを持つビットコインの合計値が、ファンドの純資産の100%から125%になるように、ビットコイン関連の投資を行うことを目指している」

既報のように、Stone Ridgeは、パンデミック後の投資戦略の一環として、2020年10月にNYDIGを通じて10,000BTCを購入。この購入後、ビットコインは2021年4月に65,000ドル付近で価値のピークを迎える7カ月間の上昇トレンドが起こった。