10億ドル以上のイーサリアム(ETH)が24時間で集中型取引所から引き出された。多くの取引所で供給が減少するにつれて、イーサリアムの価格が上昇するのではないかとの憶測も出ている。
仮想通貨分析のIntoTheBlockが共有したデータによると、12億ドル相当のETHが9月16日に集中型取引所から引き出され、取引所からのETHの短期流出では記録的な額となった。
IntoTheBlockは、4月にも集中型取引所から10億ドル引き出された後、その後の30日間でETH価格が60%上昇したとも指摘している。
The net amount of $ETH leaving exchanges just hit a new record
— IntoTheBlock (@intotheblock) September 16, 2021
Over $1.2B worth of $ETH left centralized exchanges yesterday
Last time $1B+ left CEXs, #Ethereum increased by 60% within 30 days pic.twitter.com/wfRuX11Rtk
さらに4月と現在では大きく状況は変わっている。先月のロンドンアップグレードにより、イーサリアムの手数料市場にバーン(焼却)メカニズムが導入され、イーサリアム供給でのデフレ圧力が高まった。
Ultrasound Moneyによると、記事執筆時点でEIP-1559(バーンのメカニズム)が稼働してから42日間で、11億ドル相当のイーサリアム(309,505ETH)がバーンされた。ETHはアップグレード以降、毎分約5.05ETHが削除されていることになる。
一方、ビットコイン(BTC)は5月以来、集中型取引所からBTCが着実に流出している。
オンチェーン分析のグラスノードによると、集中型取引所のBTCの額は2018年2月以来の最低レベルにまで落ち込んでいる。