10億ドル以上のイーサリアム(ETH)が24時間で集中型取引所から引き出された。多くの取引所で供給が減少するにつれて、イーサリアムの価格が上昇するのではないかとの憶測も出ている。

仮想通貨分析のIntoTheBlockが共有したデータによると、12億ドル相当のETHが9月16日に集中型取引所から引き出され、取引所からのETHの短期流出では記録的な額となった。

IntoTheBlockは、4月にも集中型取引所から10億ドル引き出された後、その後の30日間でETH価格が60%上昇したとも指摘している。

さらに4月と現在では大きく状況は変わっている。先月のロンドンアップグレードにより、イーサリアムの手数料市場にバーン(焼却)メカニズムが導入され、イーサリアム供給でのデフレ圧力が高まった。

Ultrasound Moneyによると、記事執筆時点でEIP-1559(バーンのメカニズム)が稼働してから42日間で、11億ドル相当のイーサリアム(309,505ETH)がバーンされた。ETHはアップグレード以降、毎分約5.05ETHが削除されていることになる。

一方、ビットコイン(BTC)は5月以来、集中型取引所からBTCが着実に流出している。

オンチェーン分析のグラスノードによると、集中型取引所のBTCの額は2018年2月以来の最低レベルにまで落ち込んでいる