ここ2週間程で国内におけるブロックチェーンの認知度は飛躍的に上がった、事実Googleトレンドを見れば異論を唱える方はいらっしゃらないのではないだろうか。

https://www.google.co.jp/trends/ での「ブロックチェーン」の検索結果

 


これは紛れもなく国内の上場済み企業へのテックビューロ社のプライベート・チェーンプロダクト「mijin」導入のIRが、12月4日のインフォテリア <3853> を皮切りに、12月15日のさくらインターネット <3778>、12月16日のアイリッジ <3917>と立て続けに行われた為だ。

 

※Google Finaceのデータを参照

 

 

 

この3社は共にストップ高となり、まさに3冠を取っている状態となっている。

これまでぼんやりフィンテック銘柄と呼ばれていた銘柄も、新たに「ブロックチェーン銘柄」「ブロックチェーン関連銘柄」という呼称が付き、思惑買いが発生している程だ。

 

今までビットコイン、ブロックチェーン関連の一般企業のIRで、因果が明確な株価の上昇を起こした例は、日本ではフィンテック関連とぼんやり括られていたので多少はあったが、米国では通販大手Overstock社のビットコイン支払い受け付けの報(約2年前)くらいでは無かっただろうか。

 

個人投資家には「ブロックチェーン」という言葉が刷り込まれたであろうし、業界としてはこれは好意的に受け止めて良いだろう。

 

コインテレグラフとして今ここで指摘しておきたいのは、以下の2点だ。

 

(1)プライベートなブロックチェーンの導入企業はまだまだ増えるだろう

この汎用的なシステムは、決して特定の領域のシステム向けのものではない、現在世界で実際に動いている非常に多くのシステムに適応可能である。

またIR効果を狙っての提携や導入の発表も加速するだろう。

 

(2)世界でも稼働可能な状態のプライベートチェーンはまだまだ少ない

とかく海外のニュースに目が行きがちだが「構想」や「実験に着手」というニュースは、枚挙に暇が無い程であるが、今すぐに稼働可能なプライベートチェーンのプロダクトはまだまだ少ない。多くの技術者が「mijin」を通して、ブロックチェーンを個々で評価・検証を行う事により、日本でのこの領域の技術革新が他の国に先んじて一気に進む可能性がある。



今後もブロックチェーンが世の中にどのように受け入れられていくのか、あるいは法人・個人の投資家の注目をどのように集める事ができるのかという点を評価する上で、株価というのは非常に興味深い指標であるので、今後もこの視点での観察も続けて行きたい。