日本最大級のクリプトスタートアップカンファレンス IVS Crypto 2024 KYOTOの開催中に、IVSの公式サイドイベントとしてTON Japan(https://ton-japan.org/)によるミートアップが7月6日に開催された。

メディアパートナーにはコインテレグラフジャパン、パートナーとしてOK Coin Japanが参加。

約400名の応募があり、国内はもちろん海外からも多くの参加者が集まり、世界からのTONの注目が肌で感じられるイベントだった。

主催者であるTON Japanは、TON上に参入したい開発者を無償で支援する取り組みを行っており、そこで得た様々な知見を多くの方々に共有することで、日本におけるTONの啓蒙活動を行っている。

本イベントでは、TelegramとTONに関する最新情報や、TON JapanがサポートしてTONアプリのデモンストレーション、TON Foundationによる発表、質疑応答などが行われた。

TON Japanの佐々木 亜留氏が「Telegram / TONの最新情報」と題したプレゼンテーションでは、TelegramとTONの包括的な内容を数値で示しながら説明が行われた。

Telegramはアクティブユーザーを世界で9億人抱えており、その大量のユーザーをTONブロックチェーン上に移行する計画を発表している。

既にEthereumのアクティブウォレット数を抜いており、今後更に成長する余地がある。

特に最近TONが注目されているのは、Telegram利用者が簡単にTONのdAppsにアクセスできるTelegram Apps Center上のアプリが著しい成長をしているからである。

代表的なアプリとして、Hamster Kombatがある。

Hamster Kombatは3月にリリースされたばかりだが、3ヶ月間で2億人の利用者を獲得している。

また、Hamster Kombat以外のTelegram Apps Center上のいくつものアプリが数ヶ月で1000万人の利用者を獲得しており、Telegram Apps Centerの集客力が凄まじいことを物語っている。

続いて、オーケーコイン・ジャパン株式会社執行役員COOの八角氏によるサービス紹介があった。

オーケーコイン・ジャパンの大きな特徴はto Bやプロトレーダーに近いto Cに特に力を入れている点だ。

板取引に注力しており、2024年7月時点の取引所取引における取扱暗号資産数は国内で最も多い。ステーキングサービスもかなり早い段階から開始しており、インカムゲインと相性の良い日本のユーザーに好評とのこと。

Web3の基本概念やキーワードの文脈において、よく「暗号資産がWeb3の入口・出口」として挙げられる通り、多くのユーザーがTONエコシステムの暗号資産を用いた経済圏設計と広範なユーザーベースの融合に注目している。

税制面等の課題に対する取り組みが進み、暗号資産を取り巻く環境がポジティブに変化していくことが期待される。

TON Japanが開発を支援し、近日Telegram Apps Centerに展開予定の4社によるデモンストレーションが行われた。

CatChef

1社目はActverse inc. x DMTPが開発した「CatChef」が披露された。

CatChefは、ゆるくてかわいい猫たちと一緒にレストランを経営し人気店を目指す合体パズルゲーム。将来トークン発行とエアードロップを計画しているとのこと。

PINKY

2社目はKero.fi Pte Ltdが開発した「PINKY」が披露された。

PINKYは、ユーザーがAIで生成したアートを簡単にNFTとしてミントし、OpenSeaなどのプラットフォームで取引できる2024年5月にリリースされたdAppだ。誰でも数クリックでデジタルアートNFTを作成し、所有し、取引することができ、Web3技術の利用を誰でも手軽に体験できる。

TON JAPANのイベントで発表したPINKY AUCTIONは、PINKYのエンジンをベースにした世界初の生成AIのアート取引ゲーム。このゲームでは、プレイヤーがプロデューサーとしてAI生成アーティストに投資する。クリックでゲーム内通貨を稼ぎ、アーティストカードに投資してリターンを最大化していく。

ゲーム内のアートは全てPINKYが自動生成した作品で、ユーザーがPINKYで生成されたAIアートをゲーム内に出品して取引することもできる。近日リリース日を発表予定とのこと。

TonFarm

3社目はCryptoGamesが開発した「TonFarm」が披露された。

TonFarmは農作物を育てるファーミングゲームです。ユーザーは畑に作物を植え、一定の時間をかけて作物を育成し、作物を収穫するとダイヤが獲得できる。β版は無料でのみプレイが可能。

今後順次機能の開放を予定しており、7月中には下記のリリースを予定。

7/8週:ランキング機能、タスク機能

7月中:畑の拡張機能

ゲームURL

https://t.me/my_ton_farm_bot

TonFarm公式チャンネルURL

https://t.me/fonfarm_announcement

Ice Cream Please!

最後の4社目はNobollel x DMTPが開発した「Ice Cream Please!」が披露された。

NobollelはAppStore, Goolge Playで150アプリ以上のカジュアルゲームやBCGの開発経験がある企業。

Nobollel代表の黒川氏によると、今回のゲームはアイスクリーム屋を経営するカジュアル3Dゲームで、3DのゲームはTelegram Apps Centerでは初のアプリになるとのこと。年内にTON上に複数のゲームをリリース予定。

4社のデモンストレーション後は、TON FoundationのVivi氏によるTONが目指す将来像についての発表が行われた。

昨今のブロックチェーンは技術的側面が先行しており、実生活での実用性が高い事例が非常に少ない。

TONは、Telegramが抱えるユーザー基盤を活用し、支払い機能などの強化を行うことでユーザーが継続してアクティブになり、常に10億人以上のアクティブユーザーを抱えるプラットフォームになることを計画している。

また、TONから世界的にインパクトを与えるアプリを排出するためにThe Open Leagueというプログラムにも力を入れている。

The Open Leagueでは、ユーザーとプロジェクト両方に報酬獲得可能性があり、ユーザーは自分が興味を持ったプロジェクトに対して流動性提供などを行うことで、プロジェクトはアクティブウォレット数など総合的なスコアに応じて報酬を獲得することができる。

実際に、The Open Leagueを開催することで日次のアクティブウォレット数が+1400%増加するなどの成果が出ている。

サイドイベントの最後には、TON FoundationのAlex氏とTON Japanの佐々木氏による質疑応答が行われた。

今後TON上でどのようなアプリが展開されることを期待しているかという質問に対してAlex氏は

「現在多くリリースされているカジュアルゲームは、ユーザーオンボーディングには必要であるが、今後はさらにゲーム性を重視したアプリが展開されるだろう。また、日常生活で日々活用されるようなアプリが出てくることで、継続してユーザーがアクティブになることを期待している」

と述べた。

現在圧倒的なユーザーを集めているTON上のカジュアルゲームを入り口に、継続してユーザーがアクティブなオンチェーンユーザーになることを目指しているようだ。

イベント終了後はネットワーキングが開催され、TON Japan Meetupを締めくくった。

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