スイス、ツーク — 非代替性トークンの最前線を行くRMRKがNFTプロジェクト「Kanaria 」の「鳥」バージョンのリリースを行い、次世代NFTの第一波を率い始めた。

「Kanariaとトレーディング機能のリリースは、コミュニティと、(RMRK創設者である)ブルーノ氏が抱く先の世代にまで及ぶ長期ビジョンにより達成された。また、Kusamaネットワーク上のRMRKの基準により、イーサリアムを用いた多くのプロジェクトが未だ達成できずにいる目標を叶えた。」早くからの支援者であるD1 VenturesのMahalleinir氏はこう話す。

RMRKは2021年3月に、 ゲーム要素を取り入れたコレクションアイテム「Kanaria」を発売した。NFTを使ったクラウドファンディング方式を早々に取り入れ、限定版のNFTである「卵」の売り上げは600万米ドルに上った。合計9,999個の卵のうち8,500個以上がこれまで参加者の手に渡っている。ブロックチェーン上でエモートのやりとりができる革新的な機能を使い、所有者と他人は「卵」状態のNFTに対しレスポンスを送り合うことができる。そのやりとりが、「孵化後」の鳥の外観や、気分、機能や能力などを決めるのだ。2021年9月を皮切りにKanariaの孵化が始まり、卵はKusamaネットワーク(ポルカドットの実験的ネットワークとしての役割を持つ)上の先進的NFTへと性質を変えた。

「RMRKの非代替性トークンは、Kusamaの「リレーチェーン」に繋がるパラチェーン全てと連携している。つまり、マルチチェーンとしての性質が備わっている」RMRKプロジェクトの創設者であるブルーノ・スキボルク(Bruno Skvorc)氏は、内容を発表したスレッドの中でこのように話した。

この発表をもって、KanariaのNFTエコシステムが本格始動し、「鳥」の所有者が互いにアイテム(着せ替えアイテムや背景など)を取り引きできる付随システムも公開された。先の将来、互換性NFTコレクションを新たにリリースする計画もある。

RMRKのプロジェクトチームの目標は、Kanariaを成功させ、NFTs 2.0の基準をサブストレートを用いたエコシステム全体に追加できるようにすることだ。その後はさらに、ポリゴンやムーンリバーといった「イーサリアム仮想マシン」対応システムへの展開を目指す。

複数の大型パラチェーンや、ポルカドットとKusamaに繋がるパラチェーンとの強固なパートナーシップ締結により、RMRKのNFTs 2.0基準が今後ポルカドットのエコシステム内において、初めての非公式共有型ランタイム環境になる体勢が出来た。そうなれば対象のブロックチェーン間で行われる非代替性アセットの移動はよりスムーズになり、コストもほぼゼロになる。また、NFTはマルチチェーンの発生土壌としての性質を持つことから、今後誰も踏み入れたことのない新しい扉がいくつも開くだろう。

「(...略…)想像してみてほしい(...略…)将来ゲームを思いついた時、既にあるNFTに新しいリソースを追加することで簡単に再利用できるーNFTに永遠の流動性と長期的な前方互換性を与えれば、事前に計画する必要がない(...略…)ブランド物のパーカーをクリプトパンクに上げたら、どれほどの露出になるか想像してみてほしい」と、スキボルク氏はコメントしている。

RMRKについての詳細はこちらから。また、Kanariaを実際に体験したり、公式ユーザーインターフェース「Singular」を使ったトークンのミンティング(鋳造)や取り引きが楽しめる。Crowdcastで配信されたKanariaの機能紹介ライブデモ動画は繰り返し視聴可能だ。

問合せはメールTelegramTwitterで受け付けている。Subsocialに掲載されたRMRKブログも是非ご一読を。