2020年の前半は、世界的なCOVID-19パンデミックによって、世界レベルの大きな経済ショックに変わった。一方で、分散型金融(DeFi)は、世界的な景気後退にもかかわらず、加速度的に革新と成長を続ける暗号資産業界のエキサイティングな分野となった。
現在、DeFiのエコシステムでは、Uniswap、Maker、Harvest Finance、Compound Financeなどの大手プロジェクトが確固たる地位を占め、大きな成長を遂げている。
DeFiの成長を見る上で最も重要な指標の1つは、米ドルでロックされた預け入れ資産総額(TVL)になる。TVLは、10億ドル前後で推移していた2020年6月中旬から劇的な増加を遂げ、2020年11月中旬の時点で合計136億ドルに跳ね上がっている。このような結果になったのは、多くのプロジェクトのガバナンストークンや、インセンティブ付き流動性プール、流動性マイニングによるものだ。
私たちはDeFi分野が2020年のこの四半期を通して、ポジティブなパフォーマンスを確保し続けることを期待している。DeFiの世界においてガバナンスは最も重要な要素であるため、2021年初頭にはDeFiガバナンストークンの発行数が増え、この分野の価値が増えると見込んでいる。
最近のDeFiの動向に着目する限り、この業界内のプロジェクトの成長にはガバナンストークンが必要であることは明白になっている。UNI(Uniswap)やSUSHI(Sushi Swap)をはじめとする、注目プロジェクトのガバナンストークンは成功していると評価されている。
また、台湾に拠点を置くCREAMは1億1,000万ドルのTVLを達成した。さらに、10月中旬から日本に拠点を置く新参のMULAN (MULAN Finance)は、流動性プールのマイニングやガバナンスを通じ、DeFiエコシステムにおける分散化した活動の調整を試みている。
しかし、市場参加者は、この分野がまだ初期段階にあることを認識すべきで、エコシステムには当然ながら大きなリスクが伴っている。既存のユースケースとトークンエコノミーは十分な革新性を示しているが、今日のDeFiエコシステムでは、流動性マイニングは、あくまでもDeFi分野における限られたユースケースの1つだ。
ブロックチェーン業界は、今後もDeFi分野を成長させるために、関係者の利害を正しく調整するためのさまざまな方法を模索していくことだろう。しかし、短期的には高金利とインセンティブのある流動性マイニングのメカニズムによって誇大広告が生み出され、それが直接DeFi市場を押し上げ、結果としてDeFi分野の投機を活発にしているようである。
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