プライバシーと聞いたとき、何を想像されるだろうか?勤務先の住所、個人の住所、電話番号、氏名といった個人情報から、個人の趣味嗜好など様々だろう。
モネロ、Zcash、ダッシュといった仮想通貨が匿名通貨として有名だが、マネーロンダリングなどに悪用される恐れがあるとの懸念からあまり良いイメージを持たれていないかもしれないが。しかし、匿名技術はプライバシー保護に非常に有用だ。
複数名で一時的な送信アドレスであるワンタイムアドレスを発行し、署名自体も複数名の秘密鍵を組み合わせて署名される「リング署名」、実際のハッシュ値を公開することなくハッシュに関する知識の証明が可能な「ゼロ知識証明」を使う。またTorrent技術を使ったスマートコントラクト、クラウド機能、通信の匿名化なども応用している。このような方法でプライバシーを保護しているのがQURASというプロジェクトだ。スマートコントラクトを実行する上でのガス代も匿名化される。
リアルタイムの位置情報、個人情報、血液や体温など人体から取得できるバイタルデータだけではなく、それらに付随した保険や、顧客資産の取引を伴う金融、個人のデータを多量に取り扱う政府などの機関、軍事情報のやり取りも行われるインターネットなどの通信。これらのブロックチェーンを使った産業分野にとっての匿名技術は不可欠なものとなり、QURASブロックチェーン上のファイル共有におけるセキュリティ向上やプライバシー強化にも使われていくが、今後クロスチェーン技術への応用に向けて開発が進むなど、積極的な開発が進んでいる。
また、QURASのプロモーションに向けて、歩行などのアクティビティに応じてQURASコインが配布される分散型アプリケーションの開発も進んでいる。さらにマップ上でユーザー同士を繋げるソーシャル機能も備え、QURASコミュニティを盛り上げる取り組みも行っている。
インド、ロンドン、スペインでのブロックチェーンカンファレンスにてPRを図ってきたが、今度はTeamz Blockchain SummitでもPRを図っていく予定だ。
公式ウェブサイト:https://quras.io/